2024.12.22 16:00

搭乗の際、客室OKでも預け入れ荷物の中に「入れてはいけない」電子機器

機内でのリチウムバッテリー過熱の事案は週に1回以上発生しているという(Shutterstock.com)

だが乗客が持ち込む機器が原因の火災は最近も数多く発生している。米紙ニューヨーク・ポストの報道によると、11月にはコロラド州のデンバー国際空港で出発を待っていたサウスウエスト航空の便で、乗客の携帯電話の過熱で座席に火がつき、乗員・乗客が避難する事案があった。客室乗務員が消火器で鎮火したと同紙は報じている。
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10月には中国・上海虹橋国際空港のボーディングブリッジで乗客の機内持ち込みの荷物に収納されていたモバイルバッテリーが発火し、濃い黒煙が発生したため避難を余儀なくされた。この事案は最初に米雑誌ピープルが報じた。

米連邦航空局(FAA)は昨年、機内でのリチウムバッテリー過熱の事案が週に1回以上発生していると報告している。

国によって異なる機内に持ち込めるバッテリーとその準備

FAAはリチウム金属またはリチウムイオンバッテリーを含む機器はすべて機内持ち込みの荷物に入れ、モバイルバッテリーやバッテリー充電ケースなど予備のバッテリー機器もそうすべきとしている。

持ち込めるリチウムイオンバッテリーは定格量が100Whまでのものとされているが、航空会社の特別許可があれば160Whまでの大型バッテリーを2個持ち込むことができる。このような特別許可は通常、カメラクルーなど専門職の人に出される。
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また、バッテリーはすべて、端子部分が金属と接触してショートを起こさないようにしなければならない。防ぐ方法としては、バッテリーを購入時の包装に入れる、端子をテープで覆う、保護するポーチを使用するなどがある。

客室であれば、バッテリーが原因の火災が起こっても煙が見え、まだ対処できるという(Shutterstock.com)

客室であれば、バッテリーが原因の火災が起こっても煙が見え、まだ対処できるという(Shutterstock.com)

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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