では、谷口先生が推奨する二日酔い復活飯を紹介しよう。飲んだ翌朝、昼食にこれらを食べると、肝臓の働きがよくなるということだから、しっかり覚えておきたい。
しじみ汁
肝臓の解毒を助けるタウリンとオルチニンが多く、ミネラルが代謝をサポートする。温かい汁物は消化器にもやさしい。
豆腐とネギの味噌汁
たんぱく質が細胞の修復を助け、味噌のナトリウムが脱水症状を緩和する。血流を整え抗炎症効果もあるビタミンKにより、頭痛の回復も促される。
鮭の塩焼きと白いご飯
タウリンとたんぱく質に加え、炎症を抑えるオメガ3が含まれている。二日酔いの不快感を緩和するビタミンDも多い。アルコールの代謝は血糖値を低下させ頭痛や疲労感を招くが、白いご飯は血糖値を速やかに回復してくれる。
卵かけご飯
卵のメチオニンは、アセトアルデヒドの解毒をサポートするグルタチオンの生成を助ける。
梅干しとおにぎり
梅干しの塩分が体の水分バランスを整える。またクエン酸が乳酸などの疲労物資の代謝を助ける。
鶏ささみ入りのおかゆ
消化のいいささみのたんぱく質が肝機能を助ける。胃腸の調子が悪いときはおかゆがお勧めだ。
バナナとヨーグルト
バナナのカリウムが電解質の乱れを整え、ヨーグルトの乳酸菌が胃腸の負担を軽減し、ビタミンB群が代謝を促進する。
トーストとアボカド
アボカドのビタミンEの抗酸化作用が肝臓の回復を助ける。アボカドの糖質にはオレイン酸が多く、トーストの炭水化物とともに効率のよいエネルギー源になる。
フルーツジュース、スムージー(オレンジ、キウイ、ほうれん草)
ビタミンCの抗酸化作用が肝臓を助け、キウイのカリウムが電解質のバランスを整える。ほうれん草の葉酸はビタミンB群の一種で、アルコールの分解と排出を促進する酵素の働きを助ける。
トマトジュース
リコピンの抗酸化作用が肝臓を守り、カリウムが電解質バランスを整える。
そのほか、お酒を1杯飲んだら水を1杯飲むよう心がけることも大切。どんなに対策しても、自分のアルコール分解能力を超えて飲んでしまえば意味がない。「お酒はほどほどに」は常に鉄則だ。
プレスリリース