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窮地に立たされたホールフーズ。はたして新たな活路を見出せるのか。
(Courtesy of whole foods)



オーガニック食品に特化した高級スーパーチェーン「ホールフーズ」はここ数年、最もホットな株式銘柄の一つに挙げられていたが、もはやその地位を失った。

同社の株価は2009年から2013年にかけて1000%の上昇を見せ、業界の話題を独占した。既存店の売上高も2010年から2012年にかけて、常に8%以上の増加を記録した。

しかし、その成長にも陰りが見えてきた。「ホールフーズ」の株価は7月30日、第3四半期の決算報告を受けて10%以上も下落した。年初来では30%も下げている。この急落にはニューヨーク地域で騒動になった、過剰請求のスキャンダルも関係している。この話題は全米のメディアで取り上げられた。

しかし、これは一時的な問題に過ぎない。長期で見ると問題はより深刻だ。ホールフーズの既存店売上高成長率は2009年以来で最低のレベルに達した。この指標は3年もの間、鈍化し続けているのだ。

オーガニック食品のパイオニアであるホールフーズは、巨大な先行者利益を持っていた。しかし、今や他の小売店が同社を追撃している。ターゲットやウォルマートといった量販店が、同社と同じカテゴリーの商品を扱いはじめた。

過大請求スキャンダルの発生以前からホールフーズの商品の価格の高さは、冷笑のネタにされてきたが、このところ同社は競争力の維持のため、価格を下げてきた。価格の低下は売上高と粗利を低下させ、今四半期は予想よりも悪い結果となった。

モルガンスタンレーのアナリスト、ヴィンセント・シニシーは「ホールフーズは今後、商品価格さらに引き下げていかざるを得ないだろう」と報告書で述べた。彼はホールフーズ株のターゲット価格を56ドルから37ドルへと引き下げた。(8月7日現在の株価は34.84ドル)。

Wedbushのアナリスト、Phil Terpolilliは「今後しばらくの間は同社の株価の回復は見込めない。同社のビジネスモデルには構造的問題があり、今後、ホールフーズが消費者の信頼を取り戻せるかどうかも含めて、事態を見守ることが賢明だ」と記述した。Terpolilliもまた目標株価を54ドルから40ドルへと引き下げた。

ホールフーズは秋から実施する広告キャンペーンで、この現状を打破したいと考えている。新たなコンセプトとして「365日をホールフーズで」を打ち出していく。これまでよりも安価な価格で新規顧客を捕まえる戦略だ。しかし、この戦略は全体の売上を低下させ、利益率をさらに低下させる可能性もある。

編集=上田裕資

 

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