健康

2024.11.09 11:00

選挙結果に対する憂鬱や不安感、うまく対処するコツは

米首都ワシントンで2024年11月6日、大統領選での敗北宣言を行うカマラ・ハリス副大統領の登壇を待つ支持者たち(Andrew Harnik/Getty Images)

8. 今回のことを学習体験として活かし、エコーチェンバーに閉じこもらない

しんどい時ほど、すべてを学習体験ととらえ、自分自身を鍛えて成長につなげよう。筋トレと同じだ。負荷がかかることで強くなれると考えればいい。
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はっきりさせておきたいのは、世の中の誰もが自分と同じ考えを持ち、同じ経験をしてきたわけではないということだ。自国の多様性を尊重しよう。自分と異なる意見を無視すれば、空しいエコーチェンバーに閉じこもり続けることになる。

もう一つ、米国の現状や方向性に長らく不満を抱いてきた人は大勢いるという事実もはっきりさせておきたい。問題がいつから始まったのか(数年前か、数十年前か、それとも数百年前なのか)、その責任は誰に帰すのかについては、議論の余地があるだろう。しかし、皆が順風満帆に暮らしてきたと考えるのは、国に対する見方が甘いとしか言えない。

また、支持する候補者や政党が決して間違わないと思ってもいけない。選挙で敗北した以上、大きな変革が必要だ。さもなければ、今後も同じような負け方をするだろう。一方、勝利した場合も、勝因をその候補者や政党の言い分に誰もが同意したからだと考えてはいけない。

9. 被害者ぶるのではなく、行動を起こす

わが身の不幸を嘆き、すぐには変わらない問題に対して自分を取り巻くあらゆるものを非難するのは簡単だ。「人々は愚かだ」「権力者に対してはどうすることもできない」「誰それがすべてをコントロールしている」などと口にするのは、被害者ぶっているのと変わらない。
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むしろ、少しずつでも変化を起こすためにどうすればいいか考えてみよう。たとえば、政治の仕組みや今後起こり得ることについて学び、SNSに投稿するなどして人々の関心を促したり、誤情報やデマにできる範囲で対抗したり、権利の擁護や科学、事実、正義、社会のために闘っている人や組織を支援したりできる。小さなことでもコツコツと長く継続して行うことで、驚くほど大きな違いを生み出せる。ひょっとしたら、いつかあなた自身が立候補する日が来るかもしれない。

10. 専門家の助けが必要な場合もあると知っておく

選挙後に降りかかるさまざまなストレスに関して、自分だけでは手に負えないと感じたら、専門家の助けを求めることをためらわないでほしい。政治家のためにあなたが傷つく必要はない。何度も言うが、政治家にそれほどの価値はないのだ。

forbes.com 原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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