文化庁の調べでは、博物館には国の法律に定められた条件を満たす登録博物館、それに準ずる指定施設(旧博物館相当施設)のほか、それらの指定を受けない博物館類似施設が2019年時点で5771館あった。これには、歴史博物館などのいわゆる博物館のほか、美術館、植物園、動物園、水族館など「有形及び無形の資料を研究、収集、保存、解釈し展示する施設」が含まれる。

路上博物館が行った調査では、2023年に閉館が報道された博物館の閉館数は22件、2024年は9月時点ですでに14件を数え、急激に増えていることがわかった。これらは報道機関によって伝えられたもので、サイレント閉館は含まれない。つまり、閉館した博物館の数はもっと多いはずだ。
博物館には、1館平均で約3万2000点の資料があるとのこと。単純計算では、2023年に閉館した22館の博物館が所蔵していた約70万もの貴重な資料が閲覧の機会を失ったことになると路上博物館は指摘している。

そのため路上博物館では、サイレント閉館の実態調査と公表、展示物のデジタル化と公開、それらを支える寄付の募集(クラウドファンディング)を進めるということだ。
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