もし複数の高度文明がすでに発生しているなら、ダイソン球のようなハイテク構造物からの赤外線スペクトルで見えるはずだとルイスは述べている。この種の信号の探索が行われているが、これまでのところ、SETIによるテクノシグネチャー(技術文明の存在指標)探しでは、まだ具体的なことは何も明らかになっていないという。
それでも、地球外生命体は希少だが、希少すぎるわけではないという希望に満ちた前提の下に、SETIの探索活動は続けられており、これこそが不自然な微調整の問題だと、ルイスは指摘している。
1兆個の銀河
ルイスによると、観測可能な宇宙には約1兆個の銀河があり、このことがSETIの探索をさらに難しいものにしている。だが、これまでの不気味な沈黙は、高度な文明が極めて希少な存在であることを示唆しているという。さらに研究チームは、超高度な地球外文明が銀河系の大部分を植民地化しているという別のシナリオも検討している。
おそらくこの種の植民地化が行われたのは銀河系の歴史のはるか昔で、その痕跡はすでにすべて崩壊してしまっているだろうと、ルイスは述べている。あるいは、植民地化は現在も続いているが、地球からすぐには気づかないところで行われているのだと、ルイスは続けた。
結論
人類が銀河系内で実質的に孤独であることが分かれば、人類は震え上がり、地球上の生命をさらに一層大切にするようになるはずだと、ルイスは述べている。(forbes.com 原文)