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2015.08.06 12:58

就職活動で「やってはいけない」10の間違い

Kasia Bialasiewicz / Bigstock

Kasia Bialasiewicz / Bigstock



15分も面接に遅れてきたその青年は、謝りもせずに面接官に訊ねた。「ガムを捨てたいんですがゴミ箱ありませんか?」。

採用担当者と電話中に通話が途切れた20代の女性は、2時間も経ってからかけ直してきた。彼女の説明によれば、マニキュアをしている時に水の中に携帯を落としてしまったのだという。もちろん謝罪の言葉はなかった。

こうした例は枚挙にいとまがないと就業コンサルティングを手がけるダニー・ティクティン・コプリックは言う。ここ数年、彼女が指導しているのはいわゆるジェネレーションYやミレニアル世代の求職者たちだ。20歳から32歳前後のこの世代は、自信過剰で権威をモノともせず、親に甘やかされて育っている。コプリックの受講生の親たちも電話やメールを度々寄越しては、わが子の職探しの進捗状況を知りたがる。これを阻止するため、彼女は親たちと毎月ミーティングを持ち干渉をやめるように伝えているという。

コプリックに依頼して、20代の求職者らがやりがちな間違いをリストアップしてもらった。

1. なんでも許されるかのように振る舞う
親に甘やかされすぎると子供は自分が望むことはなんでも許されると思ってしまう。インターンの初日に「木曜日は乗馬の稽古があるので早退したい」と上司に告げたインターン生の例をコプリックは挙げた。「キャリアを台無しにしかねないところまでいって初めてそれに気が付くのです」

2. 就職活動を始めるのが遅すぎる
インターンシップは大学2年に進級する前の夏から探し始めるのが望ましい。就職なんて簡単にできるとタカを括っていると出遅れる。

3. 大学の先輩たちを上手に活用しない
親や友達に頼るのもいいが、まずするべきは同じ大学を卒業して社会で活躍している先輩たちとコンタクトをとることだ。

4. 応募書類が雑で自分中心の書き方をしている
応募書類の基本的な書き方をマスターしていない若者が多い。分かりやすくきちんとした文章を書き、書き終えたら誤字や脱字が無いかを最低限チェックしよう。目標を書く欄には、自分が何をしたいかだけでなく、会社にどんな貢献ができるかを語るようにしよう。

5. カバーレターを応募書類と同じように書く
応募書類と全く同じ内容をカバーレター(送り状)に書いてしまうのも若い求職者たちがやりがちな失敗だ。カバーレターには自分がアピールしたい内容を、簡潔かつ明瞭に、ポイントを押さえて書くことが大切だ。

6. リサーチが足りない
採用試験を受ける企業のサイトをざっと眺めただけで面接に臨むのもよろしくない。サイトをすみずみまで読み込み、関連する記事に目を通し、役員たちのツイートをチェックするくらいのことはしておこう。

7. SNSにアップした内容をそのまま放置している
ツイッターに投稿した泥酔写真やビキニ姿のスナップは削除するか、非公開にしておくこと。そして、リンクトインのプロフィールは、たとえ学生であってもしっかり磨き上げた内容にしておくべきだ。

8. 面接官に感謝の気持ちを十分に伝えない
時間を割いてもらったことへの感謝を面接官に十分伝えて面接を締めくくること。この会社で働けたらどんなに誇らしいかを述べ、次のステップはどうなるのかを訊ねる。後日、手紙かメールで面接時の話題に触れながらお礼を述べよう。

9. 年長者を尊重しない
インターン期間が終わった途端、CDO(チーフ・ダイバーシティ・オフィサー)の部屋にずかずかと乗り込み「私がインターンとしてどうだったかフィードバックしてください」と言った例をコプリックは挙げた。会社には序列がある。その中で自分がどんな立場にあるのかを把握できていない若者は多い。

10. ネットの求人広告や就職セミナーに頼りすぎる
求人サイトの情報や就職セミナーに通うことばかりに労力を注がないことが大事だ。就職の糸口となるような個人的なコネクションを見つけること。求人サイトのマッチングより、人脈を通じて良い職場に出会うことのほうが圧倒的に多いのだ。

文=スーザン・アダムス(Forbes)/ 編集=速水由美

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