期間中は、19カ国25都市から総勢69ギャラリーの出展に加え、トークプログラム、参加型ワークショップが国立京都国際会館で行われるほか、ナイトイベントも京都各所で開催される。
ギャラリーコラボレーションとキョウトミーティング
ギャラリー出展では、「ギャラリーコラボレーション」と「キョウトミーティング」の2つのセクションが設けられている。ギャラリーコラボレーションでは、国内27のギャラリーがそれぞれ海外ギャラリーをゲストに迎え、ひとつのブースをシェアして出展する。ひとりの作家をフィーチャーしたり、「若手の作家」のみで構成したり、テーマに沿った作品を揃えたり……。ギャラリー同士の共創を見られるのが、他のアートフェアにはないACKのユニークさだ。
一方、キョウトミーティングでは、京都にゆかりのあるアーティストや作品を紹介。今年は展示規模を拡大して、国内から9ギャラリー、海外から4ギャラリーが参加し、合計13ブースが展開される。
ACK主催の企画展やトークも充実
ACKが主催するプログラム「ACK Curates」では、テーマに「Resilience~わたしたちがつなぐものたち」を掲げ、企画展やトーク、キッズ向けの参加型ワークショップを展開する。「パブリックプログラム」は、香港拠点のキュレーションプラットフォーム「Arts Collective」をゲストキュレーターに迎え、「地図が語らないこと」をテーマに企画構成。国立京都国際会館イベントホール及びその周辺を、コンセプチュアルな作品が彩る。
「ACK Talks」では、アート、社会、私たち自身の「レジリエンス/回復力」について、多様な視点から考察する。政治、経済、ファッション、建築、食などあらゆる領域の専門家を招き、世界のアートの動向やマーケットの現状、アートを起点とした学びや人々のつながりについて、様々な領域を横断する9本のトークセッションが展開される(参加費無料、予約不要、当日先着順)。
「ACK Kids’ Programs」は、会場内をガイドツアーで巡る「みる」と、実際に手を動かしてアーティストとともに作品を作る「つくる」がセットになった参加型ワークショップを実施(要予約)。11月2日、3日は、京都市立芸術大学 小山田徹研究室のゼミ生や卒業生、アーティストなどからなる互助チーム「ステージ4」がキッズスタジオをオープンし、アーティスト・小山田徹による「にぎにぎプロジェクト」も開催される。
会期中は、バイリンガル(日英)対応の託児所も用意されるので、小さな子ども連れの家族もアートに関わることができる。
そのほか、パートナー企業とコラボレーションしたスペシャルプログラムも充実。市内では、京都市京セラ美術館の貴賓室(通常非公開)で山内祥太によるインスタレーション、遅い時間でもアートに触れられる「岡崎・四条河原町 Art Night Hopping」や、公募プログラムなども展開され、京都の街を回遊しながら楽しめる。
ACKのコンセプトは「コラボレーション」。紅葉で色づきはじめる京都で、国内と海外、アーティストと企業、街とアートなど、さまざまなコラボレーションの可能性を目撃、体感できる機会となるはずだ。