記録された実験データは、影響規模を拡大するためのコンピューターモデルで使用した。1メガトン爆弾(比較的小型の核爆弾)の爆発時に受けるような、はるかに高いエネルギーレベルを、はるかに大型の対象物に作用させた場合の影響を調べた。シミュレーションの結果によると、発見が早ければ、直径が最大4kmの小惑星の進路を核爆発で逸らすことができる可能性があるという。
小惑星との接触点が地球から十分遠ければ、最初に押す力が非常に小さくても、時間とともに軌道の変化が徐々に増加するため、地球との衝突の危険性が著しく低下すると考えられる。
今回の論文「Simulation of asteroid deflection with a megajoule-class X-ray pulse」は、学術誌Nature Physicsに掲載されており、ここで閲覧できる。追加資料と論文執筆者ネイサン・W・ムーアとのインタビューはNature誌のウェブサイトに掲載された。
(forbes.com 原文)