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2024.09.07 11:15

株式乱高下 「エコノミストの予測」はどのくらいあてにされているのか

GettyImages

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7月31日に日本銀行が政策金利を0.25%へ引き上げたことから、その後の株価が乱高下し、外国為替市場も円高が急速に進んだ。こうした動きについて、紀尾井町戦略研究所が「為替と株式に関する意識調査」としてアンケート調査を行い、結果を公開している。

まず、このタイミングで政策金利の引き上げたことについてどう思うかとの質問に、「適切な判断だと思う」が21.2%、「もっと利上げを急ぐべきだったと思う」が27.9%、「利上げは時期尚早で現状維持が適切だったと思う」が17.4%となった。「わからない」が33.5%と正解か否かが判断できない人が多いが、もっと急ぐべきだったが若干多い結果となった。

東京株式市場での株価が乱高下したことについてどう思うかの問には、「不安定な動きなので心配だ」が32.3%、「市場の動きはコントロールできないので仕方ないと思う」が22.1%、「長期的には経済成長のトレンドだと思うので問題ないと思う」が15.8%の順だった。心配する声が多いものの、全体的にはそれほど心配していない傾向であるようだ。

東京外国為替市場でも一気に円高へ進んだが、これについても株式と同様「不安定な動きなので心配だ」が32.2%、「市場の動きはコントロールできないので仕方ないと思う」が23.7%、「長期的には経済のファンダメンタルを反映するので問題ないと思う」が15.6%という順だった。やはり、全体的にはあまり心配していない人が多いようだ。

一方、今回の株式市場、円相場の乱高下で影響を受けたかについては、「大きな影響を受けた」が7.7%、「ある程度影響を受けた」が25.6%、「それほど影響は受けていない」が25.9%、「影響は受けていない」が34.1%と、あまり影響を受けていないという人が60%占めた。

株式市場や為替の動向について、エコノミストの予測は「当てにならないと思う」「あまり当てにならないと思う」合わせて58.3%となった。ある程度の参考になることはあるかもしれないが、鵜呑みにしてはいけないということだろうか。

また、金利のある世界については、「容認できる」「ある程度容認できる」合わせて62.6%と回答。今回の政策については、容認している傾向にあるようだ。

円安が進みすぎた関係で今回の政策に踏み切ったと思われるが、為替は1ドル160円台だったのが144円台まで落ち着いており、株価も元の水準に戻りつつあるので、今後の推移を見守りたい。

出典:紀尾井町戦略研究所が「為替と株式に関する意識調査」より

文=飯島範久

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