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2024.08.05 16:45

災害の避難レベルに関わらず2割は「避難しない」

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猛暑によりゲリラ豪雨になる機会が多くなり、大雨洪水警報や落雷警報が頻発している。それに合わせて、土砂災害が発生したり、河川の氾濫など大雨による災害も警戒しなければならない。

地震国であり島国である日本は、さまざまな自然災害に見舞われるため、防災の意識は高いはずだが、あまりに警報や注意報が発生すると、慣れが出てきてしまうもの。そうした防災に関する意識調査をクロス・マーケティングが行っており、結果を公開している。

それによると、防災の必要性を感じているかとの問いに、「とても思う」「ややそう思う」を合わせて66%おり、意識は全体的に高いようだ。特に高齢者になるほどその意識は高く、79%の人がそう思うと回答している。

不安に思う自然災害を3つ回答するという問いには、1位は「地震」で69%、2位が「台風」で50%、3位が「豪雨」で31%となっている。地域によって、過去の災害の経験から、沖縄や九州地方では台風、中国地方では豪雨への割合が高い。

では、災害発生時の避難について、どの警戒レベルで避難するか問うたところ、全体的には警戒レベル3で40%の人が避難すると回答。高齢者であるほど、より低いレベルで避難する傾向にある。

ただ、警戒レベルに関わらず避難しないと回答した人が19%と約2割もいた。その理由としては、「避難所より自宅の方が安全」「避難所はプライバシーがない」「避難所では個人のスペースの確保が難しい」で、災害の種類や自宅のある場所によって判断は変わってくると思うが、高齢者ほど自宅のほうが安全と考えているようだ。

また、ペットが居る場合の避難について、「ペットと一緒に避難所へ行く」が43%、「ペットと一緒に屋内退避・在宅避難をする」は42%と拮抗している。ペットも家族の一因だが、避難所によって対応が違ってくると思われるので、このあたりはあらかじめ対応を検討しておいたほうがよさそうだ。

こうした結果を見てみると、高齢者は指示に従って即避難する人たちと、自宅に居続ける人たちの両極端に分かれている。身体が不自由だと避難所へ行くのも大変だし、そこで過ごすのも辛いもの。自宅がどのような状況で災害に見舞われる可能性かあるのか事前に把握し、適切に判断して行動してほしい。

出典:クロス・マーケティング「防災に関する調査(2024年)意識編」より

文=飯島範久

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