セコムが、全国の20歳から70歳未満の男女500人を対象に調査を行ったところ、約8割の人が治安の悪化を心配しているにもかかわらず、家を空ける際に防犯対策を講じる人は半数にも満たなかった。
講じられているなかでもっとも多かった対策は、ドアに鍵を2つ付ける「ワンドア・ツーロック」だ。そのほか、家族や親戚に不在期間や連絡先を伝えておく、SNSの投稿は事後に行う、タイマー付きの照明や常夜灯で在宅を装う、配達物を止める、留守番電話で留守と言わない、またはスマホに転送する、といった対策が実行されていた。
セコム研究所の濱田宏彰研究員によれば、住宅侵入の約6割が空き巣であり、家を長期間留守にすれば泥棒に狙われるリスクが高くなるという。そこで、侵入させない、留守を悟られない対策が重要となる。泥棒は、侵入に5分以上かかると犯行をあきらめるとのことで、ワンドア・ツーロックは大変に有効な対策だ。また、アンケート回答者が答えたその他の防犯対策も大正解。それらを覚える方法として、セコムは「走るカレー」を提案している。
「は」は配達物を止める。
「し」は照明のタイマー設定で在宅を装う。
「る」は留守番電話。「今手が離せません」など在宅中を装うかスマホに転送する。
「か」は鍵。ワンドア・ツーロックまたは補助錠を使ってしっかり施錠する。
「れ」は親しいご近所さんや近くの親戚に留守を伝えておく。
「え」はSNS投稿は帰宅後にする。
配達物が玄関に溜まっていたり、夜に照明が消えていれば留守が悟られる。空き巣狙いがSNS投稿でターゲットを検索するケースもあるという。お盆の時期を泥棒天国にしないよう、防犯対策はしっかりしておこう。
プレスリリース