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2015.07.31

転職に成功するための10の秘訣

pressmaster / Bigstock



字が小さすぎて読めない職務経歴書を送ることで、転職希望者の多くは選考の第一段階ではねられている。職歴や資格や達成事項を1枚のレジュメに詳細に盛り込もうとするとこういうことになる。

転職の面接ではポジティブに語ることが必須条件だ。前に勤めていた会社を悪く言ったり、失敗した事業について延々と自己弁護したり、職探しがいかに大変かを訴えたりするのはもってのほか。自分の弱みについて質問されてバカ正直に答えるのもよろしくない。給料の話を最初の面接で持ち出したり、面接官の話をよく聞かずに自分のことをしゃべり続けるというのも、結構ありがちな失敗だ。

ニューヨーク在住の3人のキャリアコーチ、サラ・スタンボリー、アニタ・アトリッジ、エリス・チェースは、転職希望者たちが同じような間違いを犯すのを長年にわたって嫌というほど見てきた。彼女たちの話を元に、ついやってしまいがちな失敗を避け転職を成功に導く10の秘訣をまとめてみた。


1. 推薦状は自分を心から褒めてくれる人からもらう
推薦状はあなたを本当に褒めたいと思っている人に書いてもらうこと。熱意のこもらない推薦状ではあまり意味がない。採用の最終段階で問い合わせが来た時に、無理やり推薦状を書いてもらった相手だとあなたを熱心に推してくれない懸念がある。

2.職務経歴書は読みやすさを重視する
職歴や資格は必ずしも1枚にまとめる必要はない。字が小さくて読みにくくなるのはマイナスだ。文字数を削るか枚数を増やそう。

3.前に勤めていた会社のことは褒める
もし前の会社をクビになったのだとしても、それは経営合理化を進める上での賢明な判断だったとポジティブに語ろう。採用担当者はあなたではなく、あなたの以前の上司に事実関係を照会するはずだから。

4. 自分の職歴をネガティブに話さない
たとえ事業に失敗して職探しをしているのだとしても、それをネガティブな経験としてではなく前向きに受け止めていることを伝えよう。

5. 面接の冒頭からしゃべりすぎない
最初に30秒程度で自分のやってきたことを話したら、面接官の話に耳を傾け、尋ねられたことに答えるモードに切り替えよう。

6. 職探しが難航していることを嘆かない
職探しが長引いているとしても、それを前向きに語る方法を見つけよう。充電のために長期休暇をとっていたとか、さまざまな出会いを楽しむ時期にしていたなど言い方はいろいろあるはずだ。

7.自分の弱みをさらさない
面接では明るく快活に話すこと。困難をいかに乗り越えたかという話をしてもいいが、どんな問題を抱えていたかというよりは結果として自分が何を成し遂げたのかを強調しよう。

8.いくら欲しいかを早々に提示しない
ほとんどの人が給料の額を気にしていて最初の面接の時にその話を持ち出すが、それは間違いだ。もしいくら欲しいのかと聞かれたら「おカネは大切ですが、いま重要なのは私がこの仕事にふさわしいかどうかです」と答えよう。

9.結果がなかなか出なくてもイライラしない
人を雇うかどうか決めるまでには数ヶ月かかることもある。電話やメールで採用担当者をせっついたとしても状況は変わらない。

10.手当たり次第に履歴書を送らない
これが最もやってはいけない間違いだ。求人サイトにせっせと登録したり、人を募集しているかどうかもお構いなしに無闇に履歴書を送りつけたとしても転職には結びつかない。人脈を活用して情報をくれそうな人に直接会ったり、知人を介して仕事を得る人のほうが圧倒的に多いのだから。

文=スーザン・アダムス(Forbes)/ 編集=速水由美

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