音楽

2024.09.15 11:00

BE:FIRSTが目指す「未来のためになる世界進出」

LEO:アーティストだからこうありたいというよりも、ありのままでいたいですね。自分やBE:FIRSTが体現していることを見て「あんなに楽しそうにさまざまなことに挑んでいる人たちがいるんだな」と思ってもらえたらうれしい。「ああいう人もいるから、俺も好きに生きてみようかな」と思ってもらえる人でありたい。

RYOKI:僕は昔から人間も動物も大好きで、社会福祉にも興味があります。自分に投資をするのも大切ですが、いちばん大事なのは人間として何ができるか、だと思っていて。社会に良い影響を与えられるなら、それによってファンの方々が幸せになってくれる顔が見えるなら、それが良いと考えていますね。

──知名度も上がり、活動の幅が広がるほど、「普通」でいることは難しくなると思います。それでもいい意味で「普通」であり続けるところが、BE:FIRSTのひとつのすごさでもあると思います。

RYOKI:自分で首を絞めてしまわないことが大事。自分ではない「理想像」を追い求めると、自分が最初に傷ついてしまう。結局、僕たちの活動は、人を幸せにし、一緒に楽しむためのもの。自分が幸せでなければ、人を幸せにすることはできません。ファンの方々と自分たちが良い意味で、共に理解し合えるように発信していくのが大切だと思います。

SOTA:アイドルやボーイズグループとして活動していますが、自由であり続けたい。固定観念を壊していきたいですね。

MANATO:そのためにも、普通でいたいです。普通の人であり続けたい。

日本を熱くする気持ちを一番に

──これからグループとしてもっと深く挑戦してみたいことや新たに挑戦してみたいことは。

SHUNTO:音楽的には、トラックやアルバムは自分たちが制作に携わるようになってきています。それでもまだ一歩一歩ではあるので、例えば最初からどういうトラックを使うか、選んだりしたい。自分たちが曲をつくることに自信をもち続けたい。メンバーがリリックを書いていることを知ってくれたら、それもうれしいことですね。

MANATO:僕らはずっと音楽ファーストでやってきました。さまざまなことに挑戦しながらも、すべて音楽やパフォーマンスに還元できるものだったと思います。そして、憧れていたアーティストと一緒に同じステージに立つ機会が増えて、目標や夢をかなえた喜びと同時に、自分たちが憧れてきた人たちがどれだけすごいのか、をあらためて感じることができました。だからこそ、これからやらなければいけないことは多いと思っています。

僕らもこれから先、日本を飛び越えた活動が増えていきます。国によって音楽や文化、歴史が違うなかで、それらに対するリスペクトをするためにも、そもそもの敬愛や優しさ、思いやりをもつ必要がある。僕らは音楽に真摯な愛情をもっていますが、さらにさまざまな経験を通して知識量や深さが身についてくると思います。それにより、パフォーマンスや曲づくりに説得力が増すと思います。

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文=竹田ダニエル 写真=帆足宗洋(AVGVST) レタッチ=北岡弘至(GARABATO)

この記事は 「Forbes JAPAN 2024年10月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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