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2024.07.08 19:05

「ご容赦ください」の正しい使い方と注意点:例文付き解説

「ご容赦ください」とは?

「ご容赦ください」とは、相手に対して「許してください」や「大目に見てください」という意味を持つ表現です。ビジネスシーンにおいて、失敗を許してもらいたいときや予防線を張りたいときに使用されます。「容赦」には「許す」や「手加減する」という意味があり、「ご容赦ください」を使うことで、先回りしてお詫びの気持ちを伝えることができます。


「ご容赦ください」を使うケースと例文

お詫びとして使う場合

「ご容赦ください」は、相手に不便や不利益を与える可能性がある際に使用されます。例えば、店舗での対応やサービスの提供において、不便をかけることが予想される場合です。

例文:

「感染防止の観点で、ご利用の際は、お客様同士の間隔を空けてご利用いただきますようお願いいたします。ご不便をおかけしますが、ご容赦くださいませ。」

「電車遅延のため、本日11時からのお打ち合わせに10分ほど遅れそうです。ご迷惑をおかけし申し訳ありません。何卒ご容赦いただけますと幸いです。」

予防線として使う場合

予防線として「ご容赦ください」を使用することで、事前に不便や問題が発生する可能性を伝え、相手の理解を求めることができます。

例文:

「当店では電子マネーがご利用いただけません。大変申し訳ございませんが、あらかじめご容赦くださいませ。」

「至らぬ点も多いかと思いますが、何卒ご容赦いただけますと幸いです。」

「昨日ご送付のアンケートについて、回答期限が本日10時となっております。行き違いですでにご回答いただいている際はご容赦ください。」

「ご容赦ください」の言い換え表現と例文

お許しください

「お許しください」は、許してもらいたい旨をストレートに伝える表現です。主に相手に対する直接的な謝罪や許しを求める際に使用されます。

例文:

「本来ならお伺いしてご挨拶すべきところ、メールでのご連絡となりましたことお許しください。」

「休み明けのご連絡となりましたことをお許しください。」

ご了承ください

「ご了承ください」は、相手に対する理解を求める表現であり、「ご容赦ください」と似た意味を持ちますが、謝罪の意味は含まれていません。相手に納得してもらうためのクッション言葉として使用されます。

例文:

「館内では、携帯がご使用いただけません。あらかじめご了承ください。」

「本日はお休みをいただいております。何卒ご了承ください。」

ご理解ください

「ご理解ください」は、相手に対する理解を求める表現です。謝罪の意味合いは少なく、相手に対して状況を理解してもらうために使用されます。

例文:

「×日から×日まで休暇をいただいております。ご連絡が遅れてしまう旨、何卒ご理解ください。」

「お手数をおかけして恐縮ですが、何卒ご理解ください。」

申し訳ございません

「申し訳ございません」は、深い謝罪を伝えるための表現であり、「ご容赦ください」とは異なり、強い謝罪の気持ちを伝えることができます。ビジネスシーンでも頻繁に使用される表現です。

例文:

「申し訳ございません。こちらの不手際で、大変ご迷惑をおかけしております。」

「何度もお送りいただき、申し訳ございません。」

「ご容赦ください」を使う際の注意点

目上の人への使用は避ける

「ご容赦ください」は、相手に対して命令するような言い回しになるため、目上の人や取引先などに対して使用することは避けましょう。どうしても使用する必要がある場合は、「何卒ご容赦くださいますよう」や「どうぞご容赦くださいませ」といった丁寧な表現を使うようにしましょう。

何度も使わない

「ご容赦ください」をメールの本文中に何度も使用すると、くどい印象を与えてしまいます。メールや文書の中で使用する際は、一度だけ使用するようにしましょう。

深い謝罪には使わない

「ご容赦ください」は、深い謝罪を伝える表現ではありません。すでに相手が怒っている場合や深い謝罪が必要なシーンでは、「申し訳ございません」などの表現を使用して、しっかりと謝罪の気持ちを伝えましょう。


まとめ

「ご容赦ください」は、ビジネスシーンでよく使われる表現ですが、正しい使い方と注意点を理解しておくことが重要です。相手に不快な印象を与えないように、適切な場面で使用し、丁寧なコミュニケーションを心がけましょう。適切な表現を使うことで、ビジネスシーンでの信頼関係を築くことができるでしょう。

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