同社を創業したアプラメヤ・ラーダクリシュナとマヤンク・ビダワトカは、複数のハイテク大手やコングロマリットとの交渉が頓挫した結果、「サービスの継続を断念した」と声明で語った。これらの交渉先の多くは、ユーザー生成コンテンツやSNS企業の奔放な性質への対処に難色を示したという。
2019年末に始動したクーは、黄色いひな鳥をロゴマークとし、2021年にツイッターがインド政府と対立したことを受けて、国産のSNSとしてインドの国民や議員からの支持を集めた。
クーの機能の多くは、ツイッターの模倣だったが、反イスラムのヘイトスピーチの広がりから、米国の右派のSNSと比較されていた。このプラットフォームの創業者らは政治に関心がないと主張していたが、常に愛国者的スタンスをとっていた。
クーのアクティブユーザー数は、2022年に900万人に達し、プレスリリースで「世界で2番目に大きいマイクロブログ・プラットフォーム」であると主張していた。同プラットフォームは、タイガー・グローバル・マネジメントの主導で複数の資金調達ラウンドを実施し、ピーク時の評価額は2億8550万ドル(約460億円)に達していた。
クーは、ツイッターが禁止されているナイジェリアやブラジルからのユーザー数を急増させたが、ブラジルで突然人気を集めたのは、イーロン・マスクがツイッターの買収を完了した直後のことだった。ラーダクリシュナは現地メディアに対し、ブラジルでのユーザー数が一夜にして2000人から100万人に急増したと語った。
クーの現地での人気の高まりの背景にはマスクへの懸念があったが、もう一つの要因としては、その名前が現地のネットユーザーの間で話題になったことが挙げられる。ポルトガル語で「Koo」に似た音の「Cu」は「肛門」を意味し、ある著名なインフルエンサーは、「ブラジルで一番大きなKooを持ちたい」とジョークを言っていた。
(forbes.com 原文)