米国時間6月9日に発表されたCBS/YouGovの世論調査によると、有権者の55%は、トランプが34の重罪で有罪判決を受けたことが、投票の判断材料にならないと回答した。有権者らは、経済や犯罪、移民問題などの他の6つの問題のほうが、トランプの有罪判決よりも重要な問題だと考えていることが明らかになった。
他の調査でも、有罪判決を受けてトランプの支持率が大きく減ったわけではないことが示されている。先週実施されたニューヨーク・タイムズ(NYT)とシエナ大学の調査では、トランプが有罪判決を受ける前の4月から支持率を1ポイント減少させたが、今でも、トランプがバイデンを47%対46%で1ポイントリードしていることが示された。
エマーソン大学が6日に発表した調査によると、トランプの支持率は横ばいである一方、バイデンの支持率は先月から1ポイント上昇した。ただし、ロバート・F・ケネディ・ジュニアをはじめとする無所属候補の名前が投票用紙にある場合には、トランプのリードは6ポイントに広がる。
選挙の行方を左右する7つの重要な激戦州(アリゾナ、ミシガン、ウィスコンシン、ネバダ、ジョージア、ノースカロライナ、ペンシルベニア)では、一貫してトランプの支持率がバイデンを上回っている。5月のクック・ポリティカル・レポートの調査では、7つの州でトランプがバイデンを平均3ポイント上回っており、5月のブルームバーグ/モーニング・コンサルの調査では、トランプがバイデンを4ポイント上回っていた。
また、4月のNYT/シエナ/フィラデルフィア・インクワイアラーの世論調査では、ウィスコンシン州を除く6つの激戦州でトランプがバイデンに勝利する見通しとされた。
ケネディがバイデンの票を奪う
一方、接戦が予想される中、独立候補として出馬するケネディ・ジュニアが選挙の行方を左右する可能性がある。5月のエマーソンの世論調査によると、ケネディ・ジュニアに加え、急進左派の論客として知られる黒人教授のコーネル・ウェスト、緑の党のジル・スタインを選択肢に含めた場合、トランプはバイデンとの差を2ポイントから5ポイントに広げていた。また、有権者の6%はケネディを支持し、10%が「未定」と回答した。5月のフォックスの世論調査では、3人の無所属候補の出馬によって、トランプのリードが2ポイント拡大することが示された。NYT/シエナ大学/インクワイアラー紙が実施した調査では、ケネディ・ジュニアがバイデンの支持層から票を集めていることが明らかになっていた。
(forbes.com 原文)