飲酒運転防止用のアルコール検知器を開発販売する東海電子は、多くの運転手を抱える運送業者などを対象にした製品を提供している。自動車に取り付けた感知器でアルコール検査をパスしなければエンジンがかからない「アルコール・インターロック」というシステムだ。カメラで本人確認が行われるので、他人が代わりに検査を受けるといった不正はできない。各運転手の乗務情報を一元管理もできるなど徹底したシステムで、価格もそれなりに高い。しかし、2021年に起きた白ナンバートラックの飲酒事故をうけて、個人への対応も開始した。
2つのユーザーレポートは、どちらも酒が止められず、飲酒運転をまったく悪いと思っていない父親を心配する家族のエピソードだ。酒を止めさせるか、運転を止めさせるしかないが、本人が激しく抵抗する。警察に「父を逮捕してください」と頼んでも、飲酒運転は現行犯でなければ検挙できない。保健所に相談しても、本人に酒を止めたいという意思がなければ対応できないと断られる。だが車は重要な生活の足。取り上げてしまえば家に引きこもり生活の質の極端な低下が心配される。そして出会ったのが、酒を飲んだら車が動かないという物理的な手段だった。
この家族が導入したのは「ALC-ZERO II」という機種。音声ガイドにしたがってアルコール・インターロックの検査を受ける。顔認証、SDカードの記録保存機能もあり、本体価格は税込14万800円から。取り付け工事費は別となる。
ユーザーレポートはこちらからダウンロードできる(PDF)。
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