ChatGPTは起業のアプローチを根本的に変えた。従来の雇用ではいくら稼げるかを計算できるが、この人工知能（AI）ツールを活用して毎日200ドル（約2万9400円）以上を生み出すベンチャーを立ち上げる人が増えている。こうした起業家たちは単にテックを用いて実験しているのではなく、ChatGPTを活用して柔軟性と拡張性を備えた真の収入源を作り出している。
調査によると、ChatGPTのようなAIツールの登場で、以前は豊富な経験や資本を持たない人の起業を阻んでいた多くの障壁が取り除かれ、年齢層を問わず起業への関心は依然として強い。
筆者が2009年から1万人以上の若手起業家を指導してきたWIT（Whatever It Takes）では、ChatGPTとのシンプルなやりとりを収益性の高いベンチャーに変える姿を目にしてきた。重要なのはただChatGPTを使うことではない。どのようなプロンプトが、一般的なアドバイスではなく、実行可能なビジネスチャンスを生み出すかを知ることだ。
ChatGPTを使って最も成功している起業家には、抽象的なビジネスコンセプトではなく、すぐに次のステップに進める具体的で戦略的なプロンプトを活用しているという共通点がある。
ChatGPT戦略1：ローカル向けビジネスの創出
プロンプト：「私は毎週○○時間割くことができ、○○のスキルがあり、○○ドル投資できます。以下の条件で3つのローカルサービスビジネスを示してください。1.私の既存の才能を生かす。 2.最小限の投資で、今週中に立ち上げることができる。3.私の住む地域の顧客をターゲットとする。4. 現実的に、60日以内に毎日200ドル以上稼ぐことができる。最初の顧客を獲得するための正確なステップを併せて示してください」
このChatGPTのプロンプトが機能するのは、具体的に示すように指示しているからだ。一般的なビジネスアイデアを提案するのではなく、ChatGPTはあなたが抱える制約と能力に基づいて、具体的なステップと現実的なスケジュールを提供する。
アドバイス：ChatGPTのプロンプトには、あなたの実際のスケジュールや本当のスキル、現実的な予算額を使うことを入力してほしい。入力する内容が曖昧だと、提案も曖昧なものになる。
ChatGPT戦略2：デジタル製品開発
プロンプト：「ターゲットとする○○のために○○（特定の問題）を解決するデジタル製品を作るのを手伝ってください。私はその価格を○○に設定し、私が持つ○○のスキルを使用します。以下の4つを示してください。1.無料あるいは安価のツールを使った製品作成のステップ。2. 真の価値を提供するコンテンツの概要。3. 私のオーディエンスをターゲットにしたマーケティング戦略。4. 販売とデリバリーを自動化するシステム」
デジタル製品は一度作れば何度でも販売できるため、拡張性がある。重要なのは、ChatGPTを活用して、解決するために人々が喜んでお金を払う具体的な問題を特定し、真の価値を提供するソリューションを開発することだ。
アドバイス：ChatGPTにプロンプトを入力する際には、あなたが個人的に経験したことのある問題を選ぶこと。問題についてあなたが真に理解していることで、より価値のある解決策が生み出される。
