コミュニケーションのスタイルに顕著な変化
──留学中の先生、学校組織についてどのように評価されますか?
小澤氏:(高いだけあって)とても対応は良いです。
組織はよくわかりませんが、先生はみなやさしいですね。
──留学「前」と「後」とで、御子息たちにどういうご変化(成長ぶりや、ご嗜好への影響など)がありますか?
小澤氏:コミュニケーションが明らかに変わってきます。
先生や友人に対して、自分の状況を説明し、なにをしてほしいかをアピールしないと前に進むことができないので、そういった力は必然的につきます。
多様性に対する許容度も明らかに上がると思います。
──これからお子さんの海外留学を考えておられるForbes JAPAN読者へのアドバイスを。
小澤氏:自分の知人の子供が留学にいって、子供、親が後悔しているという事例はほぼ聞いていないので、非常によい体験なのだと思います。
我が家も親子ともども非常に満足度は高いです。
そして、円安の影響もあり、とても費用がかかるので、親としてがんばって稼ごうという気持ちにさせてくれるという影響もありますよ。
(参考:日本人留学生がアメリカの高校で生徒会長? 小澤隆生氏長男・えがお氏の場合)
La Garenne International School / ラ・ガレン・インターナショナル スクール
アルプス山中のヴィラールに位置する。2022年に75周年を迎え、ルロック(Le Roc)キャンパスも新設。受け入れは4歳からで、Méan一家経営のもと、アットホームな雰囲気のなか、先生と生徒の距離が近いのが特徴。生徒の幸せ、努力、レジリエンスを重視し、生徒一人一人の個性を伸ばすことを大切にしている。少人数制クラスにおいて、個別化された教育アプローチのもと、IPC、MYPカリキュラムを取り入れ、卒業時にはIB取得を目指す。
美術、演劇、公の場でのスピーチ、ディベート、音楽、ダンスなど、芸術領域にも重点を置き、創造性の育成に力をいれる。
College Alpin Beau Soleil / ボー・ソレイユ
アルプス山中のヴィラールに位置する。設立は1910年。「尊敬」「責任」「向上心」「決意」の4つの価値観に基づき、生徒一人一人の興味や強みを伸ばしていく。アクティビティは、スポーツ、音楽、演劇、美術、デザイン、テクノロジー、インテリジェンス活動などバラエティ豊か。またヨーロッパだけではなく、南米、アフリカ、アジアなど世界中の様々な場所への旅行や課外活動の機会も多い。学校内外で様々な経験と数々の挑戦の機会を提供し、生徒の自信向上、チームワークの推奨、リーダーシップスキルの育成に力をいれる。
卒業時にIB取得を目指し、進学先はヨーロッパ、北米が中心。
Institut auf dem Rosenberg / ローゼンベルグ
ドイツ語圏ザンクト・ガレンに位置する。130年以上の歴史あるボーディングスクール。少人数制を重要視し、1クラス平均8人で、生徒2人に対して1人の先生が指導に当たる。独自のカリキュラムのもとIB、GIB、 A-Level、 IGCSE、 AP取得を目指す。「Talent and Enrichment」という教育方針を掲げ、各生徒の才能を伸ばし、活かすための充実したプログラムを提供する。内容はファッション・デザイン、ロボット工学、人工知能、富の創造と管理、建築、国際法、ホテル経営など、スポーツ活動、学習活動合わせて100を超え、カリキュラムの一部に組み込まれている。また、最新設備の導入にも積極的。一方でヨーロッパの伝統を大切にする校風であり、日常生活の中でマナーに対しての教育を行うことも特徴。
IPC - International Primary Curriculum(国際プライマリー教育カリキュラム)
MYP - Middle Years Programme(中等教育プログラム)
IB - International Baccalaureate(国際バカロレア)
GIB - German International Baccalaureate(ドイツ国際バカロレア)
A-Level - Advanced Level(アドバンストレベル)
IGCSE - International General Certificate of Secondary Education(国際中等教育修了証明書)
AP - Advanced Placement(アドバンストプレイスメント)