プライバシー保護の活動家たちはこの発表に危機感を募らせた。直接的な不安は、マイクロソフトがユーザーの行動にアクセスできることだが、CEOのサティア・ナデラは、データは暗号化されてデバイス内にのみ保存され、外部には一切送信されないことを強調して心配するユーザーたちを安心させている。
しかし、この発言も本機能に対する批判を止めることはなかった。もう1つの大きな懸念は、もしハッカーがパソコンに侵入したら、真っ先にRecallを見に行きユーザーが何をしていたかの正確な履歴を手に入れられることだ。この機能は、キー入力を監視するキーロガーが「Windowsに組み込まれた」ようなものだと非難する人物もいる。
英国のプライバシー監視機関であるICOは、Recallおよび同機能がユーザーのデータが安全だという誓約について、すでにマイクロソフトに質問している。「私たちは各組織がユーザーのデータをどのように使用しているかを明確にし、個人データは特定の目的を遂行するために必要なもののみ処理することを望んでいます」とICOの広報担当者が声明で語っている。
(forbes.com 原文)