現在、公式ウェブサイトから注文可能(日本ではまだ未発売)な「Corsair One i500(コルセア・ワン i500)」は、同社の強力な小型デスクトップコンピューターの最新モデルだ。コルセアの製品は、ゲーミングPCというより宇宙船のカプセルのように見えるのだが、この「One」にはちょっと変わった特徴がある。まずは2種類のグレードが用意されたスペックを見ていこう。
・CPU:水冷インテルCore i9-14900k
・GPU:NVIDIA GeForce RTX 4090
・ストレージ:2TB NVMe M.2 SSD
・メモリ:64GB DDR5
・OS:Windows 11 Pro
・公式オンラインショップの販売価格:3399.99ドル(約53万円)
・CPU:水冷インテルCore i9-14900k
・GPU:NVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER
・ストレージ:2TB NVMe M.2 SSD
・メモリ:32GB DDR5
・OS:Windows 11 Home
・公式オンラインショップの販売価格:4399.99ドル(約67万円)
プレスリリースには、最大192GB DDR5メモリと24TBストレージにカスタマイズ可能な「CORSAIR ONE ORIGIN Edition(コルセア・ワン・オリジン・エディション)」について言及されているが、この記事の執筆時点ではネット上のどこにも見当たらなかった。
上記のような強力なスペックに加えて、モデルチェンジしたCorsair Oneで最も興味深い特徴はおそらく、昔の家庭用ゲーム機「Atari 2600(アタリ2600)」を思わせる木目のパネルだろう。フロントのイルミネーションを際立たせるこのパネルには本物の木が使われており、「ウッド・ブライト」と「ウッド・ダーク」の2種類から選べる。どちらを選んでも、気分は1980年代に戻れるはずだ。残念ながら、ジェネシスのアルバムやテディ・ラクスピン(訳注:80年代に販売されていたしゃべるクマのぬいぐるみ)は付属しない。
I500のレビューは既に寄せられており、「Tom’s Hardware」はアップグレードが従来のバージョンよりも容易になったことや、強力なゲーム向けの性能を称える一方、GPUのアップグレードがややこしいこと(カスタマーサポートに問い合わせが必要)、高価なコンポーネントの組み合わせしか用意されていないことを批判している。私はかつて2022年に、このi500の前身にあたるCorsair One i300を実際にレビューし、感銘を受けたことがある。この小さなタワー型のボディにCorsairが押し込んだパワーは本当に大したものだ。アップグレードは少し面倒だが、i500では多少改善されたようだ。
もしレビュー用の製品を借りることができたら、ぎっしり詰まったその内部で最新のゲームを動かしてみるつもりだ。期待して待っていてほしい。それまで手に入れたヤバい金はすべて蓄えておこう。新しいi500はけっして安いPCではないからだ。
(forbes.com 原文)