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世界38カ国、800万人が愛読する経済誌の日本版

ipsy共同創設者のミシェル・ファン(フォーブスジャパン9月号より)



これまで300以上のメイクアップ動画をYouTubeで配信し、動画再生数は10 億回を超える。世界中の10~20 代の若者に影響力を持ち、2015年米フォーブス誌「30歳以下の30人」アート&スタイル部門に選ばれたのが、ミシェル・ファン(28)だ。

両親はベトナム系の移民。貧しい幼少期を過ごしたファンがYouTubeに動画を投稿したのは、19歳の時だった。美容カウンターの仕事に憧れ、応募するも、営業経験がないので断られた。ウェイトレスとしてバイトをしている時、友人に勧められてメイクアップ・マニュアルの動画を作成、投稿。たちまち人気を博し、話題を呼んだ。「なりたいものになる」。メイクとPCは、夢をかなえる魔法の道具だった。

11 年、自身のキュレーションによる化粧品サンプルユーザーが定期購入できる「ipsy(イプシー)」を共同創業。カナダとアメリカで展開し、今では年間の売り上げが1億2,000万ドルに及ぶ。成功の鍵は、魅力的な動画コンテンツと頻繁なアップロード更新、そしてカスタマーとの相互交流だ。「カスタマーと商品をつなげるには、物語がなければなりません。ストーリーテラーとしての能力が大切です。そのためのインスピレーションは私たちの周り、自分自身の中に無限にあります」。

新しい取り組みとして、ミシェル・オバマ米大統領夫人らが始めたキャンペーン「Let Girls Learn」をサポート。インターネットを用いた未就学の少女たちの教育支援に取り組む。15 年3月にはライフスタイル系の情報を発信するクリエイターコミュニティ「ICON」をローンチ。日本でも秋から冬にかけて展開する。自らがロードマップを作り、クリエイターたちの才能を開花させるインフラを整えたいと意気込む。

「ipsy」のヒット商品は月額10ドルで化粧品のサンプルやフルボトルが入った詰め合わせポーチが毎月届く「Glam Bag(グラムバッグ)」。内容はアンケートに基づいてセグメント化、パーソナライズされる。

文 = 東海林美紀

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