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2024.04.05

Xの「無料の認証マーク」が突如復活、認証フォロワー2500人以上で

Shutterstock.com

X(旧ツイッター)は、イーロン・マスクが廃止した無料の青い認証マークを復活させた模様だ。Xでは4月3日以降に、アカウントに青い認証マークが戻ってきたという報告が相次いでいる。

このマークは、以前はジャーナリストや有名人、政治家などの公人や報道機関、企業、政府など、知名度が高く影響力のあるアカウントを意味するものだったが、現在はマスクが導入した課金プログラムに費用を支払ったことを意味する「恥のバッジ」として嘲笑されている。

マスクの先週のXの投稿によると、2500人以上のフォロワー(認証済みアカウントに限る)を持つアカウントはすべて無料でプレミアム機能を利用でき、5000人以上の認証フォロワーを持つアカウントにはさらにプレミアム・プラスの特典が与えられるという。

ニュースサイトThe Vergeによると、そうしたXの「影響力のあるメンバー」には、アカウントのステータスの変更が通知されるという。なお、このプログラムから脱退することはできない模様だ。

一部のユーザーはこの突然の変更に困惑している。強制的に青いマークを与えられたことで、あたかもマスクの課金プログラム加入したように見られてしまうことに否定的な反応を示すユーザーも居るのだ。映画『スター・ウォーズ』のルーク・スカイウォーカー役で知られるマーク・ハミルは、フォロワーに「私のアカウントについた無料の青いマークを批判しないでください」と呼びかけた。

そうしたユーザーからの反発を受け、Xは設定で認証マークを隠せるようにした。ただし、一部のプレミアム機能を使用すると、アカウントのステータスが明らかになる可能性があると同社は指摘している。

Xのこの動きは、知名度の高いアカウントの信頼度を高めるための取り組みの一環だ。認証マークは、かつては信頼性の象徴だったが、今では有料化されたことで嘲笑の対象になっている。マスクは2022年にツイッターを買収して以降、著名人や組織の何十万ものアカウントからこのマークを取り上げてきた。

Xは当初、お金を払う意思のある人には誰でも青いチェックマークを付与し、アカウント所有者の身元を確認する措置をほとんど取らなかったため、「認証済みの偽アカウント」が大量に出現した。その中には、製薬会社のEli Lilly(イーライリリー・アンド・カンパニー)やトランプ前大統領、ローマ法王、そしてTesla(テスラ)も含まれていた。

作家のスティーブン・キングなど、かつては認証されていた人の多くは、Xが期待したように青い認証マークに費用を支払うことを避け、このプログラムに加入しなかった。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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