格安SIM情報サイト「ロケホン」を運営するIoTコンサルティングは、全国の全世代100人を対象に格安SIMの通信速度に関する調査を実施した。それによると、格安SIMの通信速度に「やや満足している」が53パーセント、「満足している」が30パーセントという結果となった。合計で83パーセントが満足していることになる。
多くの人が最初は大手キャリアと契約し、後に格安SIMに切り替えているであろうことから、大手との速度の違いを感じるかどうかも調べている。すると、「変わらない」が25パーセント、「あまり変わらない」が52パーセントとなった。同じ人が同じ条件で使用した「体感」と考えると、ある程度は信頼できる。
格安SIMは通信が混雑する昼間に速度が落ちるという「説」があるが、実際はどうなのか。意外にも夜に遅くなるという答えが59パーセントと多く、昼は36パーセントだった。ただし、「利用者の居住エリアや周辺環境なども関係しているかもしれません」とIoTコンサルティングはコメントしている。昼と夜とでどれだけ変わるか、具体的な数値などは示されていないので、あくまで個人的な意見であることも考慮すべきだろう。
とはいえ、大多数の人たちが格安SIMの現状に満足していることは、別の格安SIMサービスへの乗り換えを検討するかとの問いに70パーセントが「検討しない」と答えたことからもわかる。検討する、または検討する可能性があると答えた人に理由を聞くと、料金やデータ容量の不満、他社のキャンペーンが魅力的に感じるといった内容だ。
格安SIMは、最低利用期間や解約金がないため、乗り換えのコストは低く、不満があれば別のサービスに切り替えやすいという利点もある。もちろん、大手キャリアには料金に見合うだけのメリットがある。だが少なくとも、通信速度に関しては大手も格安SIMもそう変わらないことがわかった。となれば、サービス内容を比較して好きなほうを選べばいいということだ。
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