ソニーはその答えを出しつつあるのかもしれない。PS VR2の売れ行きが初代よりも悪いのであれば、なぜそこまでの努力をしてまで、ライバルの任天堂やマイクロソフトが避けてきたVRヘッドセット分野を追求し続ける必要があるのだろうか。VR製品は、従来のコンソール・PC向けゲームよりも質が低いものばかりのゲームソフトを、かさばる端末を使ってやや疲れる方法で遊ぶものだという点は、昔も今も変わらない。大型ゲームの発売ペースが遅く、端末の価格が高ければ、VRヘッドセットに対する購入意欲はさらに低下する。200万人がPS VR2を購入したとしても、そうした人々の所有ゲーム本数とプレイ時間は、200万人のPS5所有者よりも大幅に少ないことは間違いないだろう。
ソニーがVR市場に長くとどまるとは思えないし、PS VR2の現状を踏まえるとPS VR3の開発は賢明ではないと思われるが、ソニーが実際にどのような決断をするのか見守りたい。
(forbes.com 原文)