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ビジネスマッチングエージェント「レディクル」を運営するフロンティアが、システム開発の発注で失敗経験のある担当者110人にアンケート調査を実施したところ、発注時に「これだけは、しっかり行うべきだった」ことのトップが、発注先候補とのオリエンテーション(42.7パーセント)、2位がRFP(41.8パーセント)だった(複数回答)。RFP(提案依頼書)も発注先の選定に関わるものなので、この2つは発注前の問題ということだ。
システム開発の発注は、まずRFPを作成し、発注先候補の企業とオリエンテーションの場でRFPの内容を詰める、つまり、何を作るかをしっかり確認し合うと同時に、発注先候補から有用な提案を引き出してシステムを洗練させる段階を踏む。約7割の失敗経験者は、そこが甘かったと後悔している。ここを適当にやってしまうと、プロジェクト開始後に「発注先とのコミュニケーションに認識齟齬が起きた」、「プロジェクトの進捗が滞った」、「コストが増加してしまった」といった問題が生じる。
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不十分なRFPのためにプロジェクトが遅延した期間は、2〜3カ月未満と3カ月以上を合計すると6割近くになる。
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また、コストの増加は150パーセント以上が半数を超え、そのうち1割は2倍以上にもなっている。
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RFPがしっかり作れなかった原因は、そのノウハウやスキルの不足、時間の不足、作れる人材の不足がどれもほぼ6割(複数回答)だった。自社で対応できなければ、専門業者に依頼する方法もある。経費はかかるが、プロジェクトが遅れてコストが2倍になる危険性を考慮すれば、一考に値するだろう。
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