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2023.12.29 15:00

中国ファーウェイの「史上最高額のスマートウォッチ」を使ってみた

中国国内では衛星通話が可能

時計の背面には、ファーウェイの心拍センサー「TrueSeen」が搭載されており、心拍数や心拍リズムを検出するほか、Spo2(経皮的動脈血酸素飽和度)の測定や心電図(EKG)のモニタリングも可能だ。また、中国国内であれば、測位衛星Beidou(北斗)の双方向通信機能による衛星通話に対応しているが、中国本土以外のユーザーは利用できない。搭載されているチップの種類は公表されていないが、UIはスムーズに動作した。
Huawei Watch Ultimate Gold Edition(BEN SIN)

Huawei Watch Ultimate Gold Edition(BEN SIN)


UIはゴールドを基調としているが、個人的にはカラフルなUIの方が好みだ。ソフトウエアは、自動で歩数を記録したり、数十種類のエクササイズモードがあるなど、有用なものが多い。このウォッチは音声通話にも対応しており、スピーカーの音量も十分で機能が充実している。運動と睡眠のトラッキングをApple Watch Ultra 2とGoogle Pixel Watch 2と比較したが、精度は高いように思える。
Huawei Watch Ultimate Gold Edition(BEN SIN)

Huawei Watch Ultimate Gold Edition(BEN SIN)


また、水深300フィート(約90m)までの耐水性を備えており、ダイビングウォッチとして使うこともできる。そのため、ソフトウエアにはダイブコンピュータが内蔵されており、重要な指標を検出できるが、筆者はダイビングをしないため、この機能を試すことはできなかった。

ファーウェイのウォッチフェイスは、セレクションが改善している。カスタマイズ可能な6つのコンプリケーションを備えたものなど、便利なウォッチフェイスが用意されているが、前述の通り、受信したテキストメッセージに返信することはできない。できるのは定型文の返信がせいぜいだ。人によっては大した問題ではないかもしれないが、筆者はWhatsAppやWeChatのメッセージにスマートウォッチから素早く返信するのを好む。

Ultimate Gold Editionは、特定のユーザー層向けのスマートウォッチで、身に着けている最も高価なアイテムが220ドルのナイキ製スニーカーである筆者のようなユーザー向けではないだろう。

高額であることから、数百万個も売れることはないだろうが、興味を持つコレクターやファーウェイファンはいるだろう。これまでもファーウェイのスマートウォッチは他社製品に比べて高級感があったが、Ultimate Gold Editionはとりわけ高級感がある製品と言える。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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