製品

2023.10.17

iPhone 15が中国で販売不振、ファーウェイのMate 60 Proに敗れる

Shutterstock.com

アップルのiPhone 15シリーズは発売以来、ハードウェアとソフトウェアの問題に悩まされているが、中国では低調な販売に直面していることが明るみに出た。

ブルームバーグは10月16日、調査会社カウンターポイント・リサーチとジェフリーズのアナリストの分析を引用して、iPhone 15の販売台数が昨年のiPhone 14と比べて大きく減少していると報じた。今年のiPhoneの販売開始から17日間の中国での売上は、昨年のモデルと比べて、4.5%のマイナスになったとカウンターポイントは分析している。さらに、ジェフリーズによるとiPhone 15の販売不振はさらに深刻で、前機種との差は、10%超に及んでいるという。

一方で、ファーウェイの960ドル(約14万4000円)のMate 60 Proの売上は、アップルのフラッグシップモデルの売上を凌駕している。調査会社IDCは、512GBのストレージを備え衛星通話に対応したこの端末の売上が、今年上半期のファーウェイ製端末の売上の2倍の1500万台に達すると予測している。

カウンターポイントはまた、中国経済がパンデミックの打撃から完全には回復していないことを指摘した。アップルは中国政府からの圧力にも直面しており、政府機関や国有企業ではiPhoneの使用が許可されないケースが増えている。

中国での売上は、米国のそれとは対照的だ。ジェフリーズのアナリストによると、iPhoneはホームグラウンドの米国で優位に立っており、2度の好調な週末を経て「2桁台の成長が見込まれる」という。この好調は、中国での不振を補うものではあるが、アップルが世界的な販売台数を安定させるためには、米国での販売台数は目を見張るようなものでなければならないだろう。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事