米海軍のミサイル巡洋艦「カーニー」は、自衛のためにドローン1機を撃墜、さらにバハマ船籍のユニティ・エクスプラーラーからの救難信号を受け、1機を撃墜したと匿名の米当局者がAP通信に話した。
ハマスと戦うイスラエルを標的にしてきたイエメンの武装組織フーシ派は12月3日、英国企業が所有するばら積み貨物船ユニティ・エクスプラーラーおよびパナマ船籍のコンテナ船であるナンバー9を、事前の警告を無視したとして攻撃したことを認めた。フーシ派報道官ヤヒヤ・サリー准将が語った。
カーニーは損傷を受けておらず、乗組員に攻撃による怪我はなかった。攻撃はイエメンのサナア付近、紅海のバブ・エル・マンデブ海峡で起き、約5時間続いたと米当局者がAP通信に伝えている。
「イエメン国軍は、ガザ地区にいる我らの親愛なる兄弟たちに対するイスラエルの攻撃が終わるまで、イスラエルの船舶による紅海(およびアデン湾)の航行を阻止する」とサリー准将は述べた。「イエメン国軍は、イスラエルおよびイスラエルに関連するすべての船舶に対し、本声明で述べられていることに反した場合、正当な標的となることを改めて警告する」
米海軍はイスラエル・ハマス戦争の中、中東海域で発射された複数のミサイルをすでに撃墜している。米駆逐艦トーマス・ハドナーは先月、イエメンから発射された複数のドローンを撃墜した。1週間ほど前、ソマリア軍に攻撃された思われる一般商船からの救難信号にアデン湾で対応していた米ミサイル駆逐艦メーソンに向けて、イエメン・フーシ派が支配する地域から弾道ミサイル2機が発射された。12月2日、アイゼンハワー空母打撃群はペルシャ湾で、危険かつ非専門的な方法で飛行するイランの無人航空機を迎撃したとCNNは報じている。
フーシ派は先月、イスラエルの億万長者とつながりのある自動車運搬船を拿捕し、乗組員25名を人質にした。当時彼らは声明で「イスラエルに属するあるいは同国と取引のあるすべての船は正当な戦闘標的になる」と語り、拿捕行為を「イエメン国軍の海戦を遂行する真剣さを示す具体的ステップ」であると説明した。拿捕された船であるギャラクシー・リーダーと乗組員は、イエメンのフダイダ港で拘束されている。
(forbes.com 原文)