この調査によると、電動スクーターの乗車者も非乗車者も、これらすべての項類に関する規則をほとんど知らなかった。一部の被調査者は、歩道で電動スクーターに乗ってもよいと思いこんでいた(日本の場合については後述)。
3つめの調査は、電動スクーター乗車者と非乗車者に、英国の公道における12の仮想シナリオを提示し、それにどのように対応するか、それぞれの状況が合法か違法かを知っているか、合法でなくても電動スクーターにそのような乗り方をするかどうかを尋ねた。
その結果、約46%の電動スクーター乗車者が、規則を知っていたら違法な乗り方はしないと回答したが、9%強の乗車者は、それがたとえ法律違反だと知っていても、違法な乗り方をするだろうと認めた。
普段電動スクーターに乗らない非乗車者のほうがわずかに低く、約37%が法律を知っていたらそれに従うと答え、約6%が違反とわかっていても不適切な乗り方をするだろうと回答した。
「法規をよく知っている乗車者ほど、一貫して規則を遵守した乗り方をしていることがわかります」と、べンティスラボワ博士はいう。「つまり、訓練プログラムに参加し、規則に対する認識を高め、より安全な乗り方をするように促すことが、最終的に衝突事故を減らすことにつながるのです」
「これらの対策を導入することによって、幅広い年齢層の利用者が増え、電動スクーターを今のような主に楽しみのための乗り物から、合理的な交通手段へと移行させることも可能になるでしょう」と、べンティスラボワは続けた。
この調査については、NTUの公式サイトで動画で紹介されている。報告書の全文は『ScienceDirect』で読むことができる。
(forbes.com 原文)