暮らし

2023.11.29

「トイレットペーパーまとめ買い」ができない家庭の現実

プレスリリースより

トイレットペーパーや洗濯洗剤など、よく使う日用品は、まとめ買いをすれば安心できるし割安な場合もある。関東地方を中心とした調査では、日用品のまとめ買いをする家庭が7割近くあるものの、おもに首都圏特有の問題によって、まとめ買いしたくてもできない家庭もあった。

トランクルーム「収納ピット」を運営するアンビシャスが全国の400人を対象に行った調査によると、日用品のまとめ買いをしている人は67.1パーセント。なかでも千葉県と埼玉県では8割を超えている。製品別ではもっとも多いのがトイレットペーパー。続いてティッシュペーパー、洗濯洗剤、シャンプーとボディーソープなどとなっている。トイレットペーパーは12ロール入りのものを2〜3パック買う人が全体の8割だった。

だが、トイレットペーパーは場所をとる。まとめ買いしたものを収納するスペースがあるかどうかを尋ねると、なんと6割強が「ない」または「あまりない」と答えた。まとめ買い率が高い埼玉県南部と東京都の23区外では、収納スペースがない家庭が7割を超える。

まとめ買いをしない人たちに理由を聞くと、4割強が「収納スペースがない」との答えだった。住環境別では、戸建て、マンションと比較してファミリー向けアパートに住む人たちのまとめ買い率が低く、住居の狭さとまとめ買い率は反比例している。また住環境とは関係なく、全員に収納に関する悩みを聞いたところ、「収納スペースが少ない、狭い」という答えが突出して多く、とくに東京都23区外は8割がそう答えている。日本、とくに首都圏の住居がいかに狭いかがわかる。

そこでアンビシャスは、トランクルームの活用を提案しているが、日本人の大半が同じ悩みを持っているだけあって、まとめ買いしたトイレットペーパーなどのお洒落な収納アイデアがネットではたくさん見られる。収納スペース拡張の工夫の幅は広い。まとめ買いをしたくてもできないご家庭は、いっそ、工夫を楽しんでしまうのも手ではないだろうか。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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