経営・戦略

2023.10.27 12:15

時価総額でわかる、新規上場企業の「通信簿」を一挙公開|2023年上半期 IPO時価総額ランキング

2023年10月25日発売の「Forbes JAPAN」12月号では、「新しい『いい会社』100」特集と題して、全上場企業対象、独自調査・分析で作成した、「ステークホルダー資本主義ランキング」「自然資本ランキング」「人的資本ランキング」「ガバナンスランキング」などを紹介。それぞれのランキング上位企業、計10社のCEOインタビューをはじめ、『ビジョナリー・カンパニー」シリーズ著者・ジム・コリンズへの独占インタビュー「これからの『偉大な企業』の条件、『偉大な人生』について」も掲載している。


2023年上半期に実施されたIPO(新規上場株式)のうち、時価総額が大きい企業はどこか。TOKYO PRO Market上場および同マーケット経由を除く42社について、23年9月1日の終値をもとに時価総額を算出。金額が大きい順にトップ20をまとめた。

結果、1位には楽天グループ傘下でインターネットバンキングを手がける楽天銀行が、2位にはSBIホールディングスと三井住友信託銀行が07年に共同設立した住信SBIネット銀行がランクイン。知名度が高いフィンテック系企業がトップ2を独占した。グロース市場におけるIPOでは、14社のうち8社が情報・通信業という結果になった。

ランキング算出方法

2023年上半期(1〜6月)に新規上場した企業42社を対象に調査(TOKYO PRO Marketへの上場および TOKYO PRO Market経由の上場を除く)。23年9月1日時点の時価総額を基にランキングを作成した。


(順位、上場日、会社名、コード、市場区分、業種、時価総額(億円))

1 2023.4.21 楽天銀行 5838 プライム 銀行業 3334
2 2023.3.29 住信SBIネット銀行 7163 スタンダード 銀行業 2301
3 2023.3.27 カバー 5253. グロース 情報・通信業 1419
4 2023.4.12 ispace 9348 グロース サービス業 1253
5 2023.4.3 日本管財ホールディングス 9347 プライム サービス業 1098
6 2023.6.21 シーユーシー 9158 グロース サービス業 894
7 2023.3.29 AnyMind Group 5027 グロース 情報・通信業 572
8 2023.6.13 ABEJA 5574 グロース 情報・通信業 454
9 2023.4.4 トランザクション・メディア・ネットワークス 5258 グロース 情報・通信業 385
10 2023.3.28 Arent 5254 グロース 情報・通信業 366
11 2023.6.28 ノイルイミューン・バイオテック 4893 グロース 医薬品 217
12 2023.3.23 ハルメクホールディングス 7119 グロース 小売業 188
13 2023.6.27 クオリプス 4894 グロース 医薬品 184
14 2023.6.30 ジーデップ・アドバンス 5885 スタンダード 卸売業 162
15 2023.4.18 ジェノバ 5570 グロース 情報・通信業 157
16 2023.4.25 レオス・キャプタルワークス 7330 グロース 証券業 152
17 2023.3.28 モンスターラボホールディングス 5255 グロース 情報・通信業 112
18 2023.6.14 Globee 5575 グロース 情報・通信業 104
19 2023.4.20 南海化学 4040 スタンダード 化学 101
20 2023.6.30 ノバレーゼ 9160 スタンダード サービス業 99

文=瀬戸久美子 イラストレーション=ダン・マトゥティナ

この記事は 「Forbes JAPAN 2023年12月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

ForbesBrandVoice

人気記事