マスクはすでに、引用ポストの表示機能をわかりにくい場所に移動し、表示に2~3クリックを要するように仕様を変更している。返信・リポスト・いいねの件数非表示は、その次のステップに過ぎない。
また、サイト上での「インタラクション」や「エンゲージメント」を人為的に増やすことが目的である可能性も高い。仕様変更後には、タイムラインに出てきた投稿の背景情報や返信・リポスト・いいねのデータを確認するためには、その投稿をクリックしなければならなくなる。つまり、以前は1回だけだったインプレッションが2回になり、さらに実際のインタラクションが加わることになる。
これにより、サイトのビューなどの数字や、マスクが繰り返し言及する「表示」回数は増加するだろう。マスクは、一連の変更が「読みやすさ」改善のためだと本当に信じているのかもしれないが、それは同時に、外部サイトへの移動を減らしたり、データを隠すことで人為的にインタラクションを増やしたりと、Xに利するかたちでUI要素を変えることにもなっている。
もはや、マスクがXで次に何をするかは予測不可能だ。「表示を横スクロールに変える」「句読点が使えるのはサブスク会員のみにする」など、何が起きてもおかしくない。
(forbes.com 原文)