ヒョンデもテスラの充電規格を採用 ボルボ、フォード、ホンダに続き

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韓国の自動車メーカー、ヒョンデ(現代自動車)は5日、テスラの充電規格を採用する計画を発表した。これにより、ヒョンデもテスラのスーパーチャージャーネットワークを採用するフォード、ゼネラルモーターズ、ホンダ、ポールスターの自動車メーカーリストに加わった。

ヒョンデは、2024年後半から自社のEVにテスラの北米充電規格(NACS)を搭載すると発表した。ホセ・ムニョスCOOは、EVメーカー各社が充電ネットワークの拡大を続ける中、このテスラとの提携により、ドライバーが北米の約3万カ所の充電ステーションで「便利に車両を充電できる」という安心を得られるようになると述べた。

ヒョンデの株価は5日の朝、4%上昇して約39ドル(約5700円)となった。

ホンダは自社のEVに2025年からテスラの充電ポートが装備される予定だと、9月に発表。それまで製造されたEVには従来の複合充電システムのポートが装備されるが、ドライバーはアダプターを使ってテスラの充電ネットワークを利用できる。

メルセデス・ベンツのEVは、来年からアダプターを使用することで、テスラの北米1万2000カ所以上の充電ステーションで充電できるようになる。そして、2025年から製造される自社のEVにはテスラの充電器に対応した充電ポートが装備されると、メルセデス・ベンツは7月に発表した。

フォルクスワーゲンは7月、テスラの充電ポートを採用する計画を発表したが、テスラとの提携の可能性に関する詳細は明らかになっていない。

スウェーデンの自動車メーカー、ポールスターは6月、自社のEVに2025年からテスラ車と同じ充電ポートを装備することに合意した。それまでの間、同社のEVのドライバーは2024年からアダプターを使って充電器にアクセスできるようになる。

カリフォルニア州アーバインに本拠を置く電気トラックとSUVのメーカー、リビアンも、1週間前に、来春から米国とカナダでテスラの充電ステーションを利用できるようになると発表したばかりだ。

ボルボもまた、6月にテスラとの合意を発表し、2024年前半からXC40またはC40 Rechargeのオーナーはアダプターを使用することでテスラの充電ステーションを利用できるようになる。NACS搭載のボルボは、アダプターを使用することで、複合充電システムの充電ステーションも引き続き利用することができる。

テスラはフォードとGMにも充電ネットワークを開放している。

電気トラックメーカーのリビアンが「リビアン・アドベンチャー・ネットワーク」と呼ばれる北米の600カ所に設置しようとしている急速充電器の数は3500基だ。リビアンはまた、来年からテスラの充電ポートにドライバーがアクセスできるようにするためにテスラと提携し、最終的には米国とカナダの各地に1万基以上の充電器の建設を計画している。

forbes.com 原文

翻訳=上西雄太

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