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シャオミ 創業者レイ・ジュン氏(Photo via Xiaomi)



シャオミのこれまでの歩みを振り返るとき、並はずれた成長力と、他社がねたむような人気が、そのストーリーの全てと言えよう。しかし、短期間でのし上がったシャオミも、中国スマホ市場が減速する中、創業者レイ・ジュンが設定した非常に高い目標を達成するのに苦戦しそうだ。また、アジア圏外の新市場への挑戦が成長の足かせになるかもしれない。

シャオミは2015年1月から6月までの間に、3,470万台のスマートフォンを販売した。これは、爆発的に売上が伸びた2014年と比べても、33%増という驚異的な成長率だ。しかし、ここ数ヶ月は、出荷台数の伸びが鈍化してきており、レイ・ジュンが設定した2015年の目標である「8,000万台から1億台」という目標には遠く及ばないペースだ。

CEOのレイは、昨年の時点では、2015年の目標を1億台にするつもりだったが、今年初めにそれを引き下げた。その大きな理由は、最近の中国スマホ場の成長鈍化だ。調査会社IDCによると中国では、2015年第一四半期のスマホ販売台数が6年振りに前年比で減少に転じた。理由は、市場が飽和したこととされている。

レイ・ジュンは足元の市場環境を踏まえ、シャオミが驚異的な成長を遂げたことは大いに評価できると公式コメントで述べている。「中国のスマホ販売台数が低迷する中においても、我々は前年比33%という突出した実績を上げた。我々は市場の成長を凌駕し、素晴らしい成績を得た」

それでも、シャオミは成長スピードを一層速めなければ、今期の目標の達成はおぼつかないだろう。

シャオミが目標を達成する可能性は十分に残されている。その理由は二つある。まず、中国で最大の国民休日であるゴールデンウィークが10月1日にスタートする。この期間は、ちょうど欧米のクリスマスシーズンのように、小売店の売上が大幅に増加する。
中国スマホ市場は飽和状態にあるが、シャオミは、既存のユーザーがゴールデンウィーク中に、「Mi 4」などの新モデルにアップグレードしたり、$15の安価なウェアラブル・トラッカー「Mi Band」のようなアクセサリーを購入することを期待している。

もう一つは、今週から始まったブラジルでの事業展開だ。シャオミにとってブラジルは、アジア以外で初めて進出する市場だ。まずは、$160のスマホ「Redmi 2」の販売を開始する。ブラジルのスマホ浸透率がまだ低く、1億3,700万人いる携帯電話保有者のうち、スマホ利用者の割合は僅か三分の一だ。

現状、ブラジル市場はSamsungの独占状態にあり、ブラジル国内のスマホ販売台数の約半分をSamsung製品が占めている。シャオミにとっては幸いなのは、Samsungの手の内を知り尽くしていることだ。中国市場では、Samsungを既に追い越している。

こうしたことから、シャオミにとってブラジルは、インドよりも有望な市場と言えるだろう。インドのスマホ市場も急速に拡大しているが、地元企業のMicromaxが市場を独占している。シャオミは2014年にインド市場に参入したが、IDCによると、同年第4四半期時点での市場シェアは、僅か4%に止まっている。(シャオミは、他の領域では、驚異的なスピードで市場シェアを獲得している。例えば、ウェアラブル市場では、Mi bandの投入によって、僅か一年でFitbitに次ぐ世界二位の地位を獲得している。)

レイ・ジュンが掲げる8,000万台~1億台の目標を達成する鍵は、ブラジル事業を早期に軌道に乗せることと、今年後半のゴールデンウィーク商戦での成果にかかっている。

文=パーミー・オルソン(Forbes)/ 翻訳編集=上田裕資

 

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