クリームシチューの季節を前に、ハウス食品が全国の10代から60代の男女、年代ごとに180人ずつ、合計8460人を対象にクリームシチューの食べ方に関するアンケート調査を行った。それによると、クリームシチューにはパンという人は全体で約2割と、いつの間にか少数派になっていることがわかった。そして、多数派のご飯党の間では、クリームシチューをご飯にかけるか、別々に食べるかに分かれている。
クリームシチューをご飯にかける人は若い世代ほど多く、60代から10代までの間できれいな直線を描いて増えている。全体的には、かける派はまだ3割と少数ながら、今後増えていくであろうことは、この調査から明らかだ。ご飯にかけるようになった理由では、学校の給食でそうやって食べていた、SNSで見たと、若い人らしい意見が聞かれた。洗い物が減るという「実利」を訴える意見もあった。白いご飯にホワイトクリームをかけたドリアや、クリーム系のリゾットなどは昔からあったので、実際に食べてみれば「あり」だと感じてかける派に寝返るわける派も多いかもしれない。
この調査では地域差も見られた。かける派、わける派を問わずクリームシチューにはご飯という人は、新潟、富山、岩手、山形、福島と米どころに多く、パンだという人は、東京、神奈川、大阪、京都、埼玉と都市部に多かった。都市部の人たちは、クリームシチューはレストランで食べるという人が多いためと考えられる。全体では、クリームシチューを外食時に注文する人はわずか13.6パーセント。クリームシチューはすっかり家庭の味になったということだろう。
しかもクリームシチューは、カレーと同じくご飯で食べる「和食」になった。米農家には嬉しいニュースだろう。Z世代が親世代になるころには、クリームシチューはご飯にかけるものという概念が定着しているかもしれない。クリームシチューのご飯かけを出すレストランも増え、今年あたりからクリームシチューのCMでは、ご飯かけを推してくる可能性もある。
ひとつ試してみようという人のために、ご飯にかける派からのアドバイスを。パッケージに書かれた分量どおりではなく、水分を減らして濃いめに作るのがポイントとのことだ。
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