新サービスの名称は「CNN Max」で、米国では9月27日にベータ版が開始される。
CNNは、昨年3月29日にも類似サービスの「CNN+」を立ち上げたが、約1カ月で終了していた。前回は独立したサービスだったが、今回はWBDが運営する動画配信サービス「Max(マックス)」の一部に組み込む形となる。
CNNマックスには、CNNの代表的な番組のほか、ジム・アコスタやラヘル・ソロモンらが出演する新報道番組や、『スタンリー・トゥッチのイタリア食紀行』『アンソニー世界を駆ける』といったCNNオリジナル番組が用意されている。
CNNは新サービスについて、「パーソナリティ主導の番組よりもニュース速報を重視」し、ケーブルテレビ業界が衰退を続ける中で自局の「救命ボート」としての役割を果たすものだと述べている。
CNN+立ち上げ時、経営陣はこれが1980年のCNNの創立以来「もっとも重要な」新サービスだと語っていた。CNNは、NBCからケイシー・ハントを、Fox Newsからクリス・ウォレスを引き抜くなどして、他のニュースストリーミングサービスとの対抗を試みた。
しかし、1日のユーザー数は立ち上げからわずか2週間で1万人を下回り、予想を下回るスタートとなった。サービス終了の一因には、WBD傘下のブランドをすべて集めたプラットフォームの立ち上げを熱望していた同社のデビッド・ザスラブ最高経営責任者(CEO)と、CNNの前首脳陣との意見の対立があったとみられる。
(forbes.com 原文)