メタバースで長野の村を再現、地域創生の挑戦

昭和初期の阿智村駒場宿(プレスリリースより)

長野県南部に位置する人口約6400人の阿智村は、昭和30年代の賑わいを取り戻し、新たなビジネスチャンスを創生しようと、仮想空間(メタバース)に昔の商店街を再現する計画を進めている。開発を行っているのは東海地方を中心にITを活用した地方創生プロジェクトを展開する未来創世塾。メタバース商店街は10月に完成し、11月にはお披露目イベントが予定されている。

これを企画したのは阿智村商工会。阿智村の昼神温泉出湯50周年を記念する事業のひとつだが、商工会の浜島弘尚会長は、「新しい技術を活用した販路拡大、交流人口増加」には期待しているという。メタバース商店街への参加を表明しているのは、製造、飲食、サービス、小売り、旅館など各分野の14団体。
AIによるコンセプトアート。

AIによるコンセプトアート。


これまで東京の渋谷など、魅力的な街をメタバースに再現するプロジェクトが多かったが、メタバースの村を訪れて、そこで特産品を買えるようになれば、通販サイトでただポチるよりずっと楽しい。村の魅力も伝わって他の店舗も見てみようという気になるだろう。これが新しいビジネスモデルとして成功することを期待したい。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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