耐用期間の長さは不明だが、多層構造であり、電池不要のシステムであることから、日常的な利用によって劣化した場合にのみ交換が必要になると考えられる。
もうひとつの長所といえる点が、コストだ。侵襲的インプラントや、かさばるヘッドバンドの価格は、多くの人にとって手が届かないものだが、SpiralEはそのコンパクトでシンプルなデザインにより、製造コストをかなり抑えられる。
複雑で侵襲的なBCIは数千ドルあるいは数万ドルするが、SpiralEは価格を大幅に抑えられる可能性がある。
SpiralEは、消費者の日常的な利用だけでなく、再生医療に革命を起こすポテンシャルをもっている。つまり、運動機能や言語機能の再獲得あるいは補助といった用途が考えられる。まだ実用化には遠いが、その開発動向を注視したい。
(forbes.com 原文)