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2023.07.22 12:30

iPhoneは来年モデルで大幅進化、新「超望遠」レンズ搭載か

安井克至

iPhone 16 Pro Maxは、近日発売予定の15 Pro Maxよりも大幅にアップグレードされるという。写真は現行の14 Pro Max(Gettty Images)

アップルが来年に発売するであろう「iPhone 16 Pro Max」は、今年発売予定の「iPhone 15 Pro Max」を大きく超える画期的なアップグレードが行われることが、新たな情報により示唆されている。

中国のソーシャルメディアプラットフォームWeiboに、英語圏では「Digital Chat Station」として知られる信頼性のある情報提供者が投稿した情報によると、2024年のアップル主力スマートフォンには、2023年モデルと比較して大幅に進化したカメラが搭載されると明らかにされている。

予想されるアップグレードには、より大きなメインカメラセンサー、改良されたレンズ光学系、まったく新しい「超望遠」レンズが含まれ、iPhone 15 Pro Max用に発表された新しいペリスコープ(潜望鏡)式ズームレンズよりもはるかに強力になると予想されている。

新型カメラの詳細スペックは以下のとおりだ。

・新しいペリスコープ式レンズと超望遠コンビネーション
・iPhone 14 Proに搭載されたType1/1.28センサーを大幅に上回る、大型のType1/1.14プライマリーカメラセンサーを搭載
・7つのプラスチック要素と「高価な」新型の成形ガラス要素から成る新しい8要素レンズ

遠距離ズームはiPhoneのカメラにとって必要不可欠な改良点で、この点においては最先端のAndroid製スマートフォンに一歩譲っていた。iPhone 15 Pro Maxのペリスコープ式レンズがこの課題を大いに解消すると見込まれているが、iPhone 16 Pro Maxはさらにその先を見据えていることが予想される。

「超望遠」という言葉は定義が曖昧だが、通常はiPhone 15 Pro MaxやiPhone 16 Proで予想される6倍のペリスコープ式ズーム以上の倍率を指すことが一般的だ。これは、大型のiPhone 16 Pro Maxが、遠距離ズームにおいてはiPhone 15 Pro Maxや標準のiPhone 16 Proを大きく上回る利点を保持することを示唆している。

より大きなメインカメラセンサーを使用すると、カメラが一度に取り込むことができる光の量が大幅に増える。これは画像品質を決定する最も重要な要素の1つであり、特に低光量環境での撮影において、iPhoneがより明瞭な写真を撮影するのに役立つだろう。

レンズへの改良は定量的な評価が難しいが、追加の要素が一般的に歪みの減少と画像の鮮明さを提供する。また、大型のカメラセンサーはそれに対応する大きなレンズも必要とするため、これが新たな光学設計への切り替えの理由の1つになると考えられる。

この最新のリーク情報が真実であるならば、私たちは予想以上に他のiPhoneを上回るiPhone 16 Pro Maxのカメラを目の当たりにすることになるだろう。現時点では、アップルの最高のカメラを手に入れることを求める顧客は、今年の9月に発売予定のiPhone 15 Pro Maxを注視している筈だ。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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