同社の株価は18日に約4%上昇し、過去最高値を更新。時価総額は2兆6700億ドル(約372兆円)に膨らんだ。マイクロソフトの株価の上昇に拍車をかけたのは、AIを搭載したマイクロソフト365コパイロットを、法人顧客に1ユーザーあたり月額30ドル(約4200円)で提供するという発表だった。
コパイロットのサブスクリプションは、現状で月額12.5ドル(約1740円)から36ドル(約5000円)で提供中のマイクロソフト365プランの上に追加される。18日のピーク時に366.3ドル(約5万1000円)をつけたマイクロソフトの株価は、ここ1カ月で6%以上上昇している。
テクノロジー分野では、複数の大手がAI関連の投資や開発で株価を上昇させている。AIシステムに使われるチップを製造するエヌビディアの株価も18日に史上最高値を更新し、474.94ドル(約6万6000円)をつけた。同社の時価総額は5月末に1兆ドル(約139兆円)を突破していた。
一方、評価額が22億ドル(約3064億円)の生成AIのスタートアップ「Cohere(コヒア)」に出資したOracle(オラクル)の株価も6月中旬に、史上最高値の126.55ドル(約1万7600円)をつけていた。
マイクロソフトは、3月にワードやエクセル、パワーポイントなどのマイクロソフト365のアプリの生産性の向上を支援するツールとして、コパイロットを発表した。同社のサティア・ナデラCEOは声明で、このAIの追加が人々の働き方を根本的に変え、生産性向上のための新たなトレンドを引き起こすと述べていた。
(forbes.com 原文)