すでにインドネシアとブラジルで初期の展開を開始しており、アーティストの楽曲のライブラリを提供するだけでなく、没入型かつ相互接続型のエクスペリエンスを提供することで、ユーザーを魅了しようとしている。
TikTok Musicは、ユーザーの既存のTikTokアカウントとシームレスに統合され、プラットフォーム上で発見した楽曲を聴いたり、共有したり、ダウンロードしたりすることができる。ユーザーは動画の作成から、パーソナライズされたプレイリストのキュレーションまで簡単に移行できる。このアプローチにより、TikTok Musicはシングアロングやスワイプベースの音楽の発見などのユニークな機能を導入し、競合と一線を画そうとしている。
同社は、単に音楽を提供するのではなく、TikTokの最も人気のある機能のいくつかを音楽配信と連携させている。
TikTok Musicは、早期の加入者へのインセンティブとして、1カ月間の無料トライアルを提供しており、ユーザーは、その期間内にサービスの内容や多様な音楽カタログを吟味できる。TikTok Musicの導入にともない、同社は既存のストリーミング音楽プラットフォームであるRessoを廃止する予定という。2020年3月に開始されたRessoは、一部の国でのみ利用可能だった。
TikTokの音楽ストリーミング市場への参入は、同社がSpotify、Apple Music、Amazon Musicなどの大手と直接競合することを意味する。TikTokは、その膨大なユーザーベースと革新的な機能を組み合わせ、差別化を図ろうとしている。
(forbes.com 原文)