そうした中、一般社団法人マツリズムが「祭りに対する意識調査」を行い、コロナ前後での意識の変化が見えてきました。
まず、「祭りはなくてはならないものだと思うか」との質問に対し、「そう思う」「ややそう思う」を合わせると、約74%の人が肯定的な回答となりました。コロナ禍の時より約3%増加し、九州沖縄地方の人が圧倒的に支持している傾向にあります。
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続いて、「コロナが明けて祭りが再開されることにどう思うか」との問に、「賛成」「どちらかと言うと賛成」を合わせて66.4%が支持。反対としている人よりは圧倒的に多い結果となりました。
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一方で「祭りへの参加意欲はどうなりましたか」との問では、「コロナ以前より参加したい」「コロナ以前と変わらず参加したい」を合わせて約35%に留まり、これは2021年のコロナ禍での調査より参加意欲が低下しているとしています。年代別に見てみると、年代が上がるほど参加意欲は減りますが、「コロナ以前より参加したくない」と回答した割合としては、20代や40代が20%を超えており、意外と若い人のほうがコロナ禍を経て参加意欲が薄れているようです。
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こうしたコロナ明けの祭りに対して懸念点を挙げるとすると、「懸念していることはない」が36%でトップだったものの、32%の人が「感染リスクがまだ残っている」、16%の人が「人混みに慣れていないため不安」と回答しています。コロナが明けたと言っても、感染者が減っているわけでもなく、終息にはほど遠い状況ではあるので、まだまだ感染リスクを懸念する人は多そうです。
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この夏は、コロナ禍以前のように旅行する人も増え、観光事業に携わっている人たちにとっては喜ばしいことと思いますが、多くの観光客を呼び寄せる祭りに対して参加意欲の低下が見られる状況を鑑みると、コロナ禍以前の状態まで復活するにはまだ時間がかかりそうです。
出典:一般社団法人マツリズ厶「祭に対する意識調査」より