NHTSAの欠陥調査室は、ヒョンデのIONIQ 5(アイオニック5)の2022年モデルについて、30数名のドライバーが大きな破裂音を聞き、ダッシュボードに警告が表示され、突然バッテリーが切れたと報告したことを受けて、安全調査を開始した。
この問題は、ハイブリッド車のバッテリーと低電圧バッテリーの両方に電力を供給するための充電ユニットに起因するものだと欠陥調査室は述べている。この問題に関連した負傷者や事故は報告されていない。
NHTSAに提出された書類で、あるドライバーは「車が完全に無反応になった」と説明し、時速75マイル(約120キロ)で走行中にこの問題が発生し、高速道路上で車を路肩に寄せて停止させたと述べている。「車が加速しなくなった」と、そのドライバーは付け加えた。
ロイターによるとヒョンデは来月、影響を受けた車両のソフトウェアをアップデートし、必要に応じて充電ユニットを交換する予定だと述べている。
ヒョンデのIONIQは2016年にデビューした車両で、ハイブリッド、プラグインハイブリッド、オールエレクトリックの3つのバリエーションがある最初の車として発売された。IONIQ 5は2021年に初めて生産された、コンパクトクロスオーバーSUVのEVだ。
ヒョンデやキア(起亜)、ジェネシスなどのブランドを持つ現代自動車グループは昨年、前年比41%増の51万台のEVを販売したとCNBCは報じている。EVの売上の増加は、電気自動車に対する需要の高まりという大きなトレンドを反映していると国際エネルギー機関(IEA)は述べている。同機関の「世界電気自動車展望」によると、2022年には世界で1000万台以上のEVが販売され、今年は35%の増加が見込まれるという。
2022年製のIONIQ 5の販売台数は、3万9559台とされている。
(forbes.com 原文)