2023.06.18 09:15

クルマの車庫入れアシスト機能、JAFのインストラクターと対決した結果は

プレスリリースより

2022年5月以降に発売される新型車において、バックカメラの装着が義務化され、後方確認がよりしやすくなっています。また、自動運転機能の開発を各メーカーがしのぎを削っていますが、自動運転までは行かないものの、運転をアシストする機能の搭載車はかなり増えてきました。

渋滞などのストップ&ゴーにも対応したクルージング機能もそうした1つですが、運転が苦手というドライバー向けとしてパーキング・アシスト機能というものがあります。車幅感覚やハンドル操作によってどのようにクルマが動くのかを想像できないとなかなか難しい駐車。それをクルマが自動的に行ってくれるというから、苦手な人には大助かりなはずです。

今回、JAFがパーキング・アシスト機能について、駐車が苦手なドライバーとJAFインストラクター、パーキング・アシスト機能とで駐車に関する検証を行っています。


パーキング・アシスト機能が対応しているのは、車庫入れと縦列駐車の2つ。それぞれが実際に完了するまでの時間と切り返し回数を調べたところ、意外とパーキング・アシスト機能はJAFインストラクター並の優秀さで駐車を完了させ、駐車が苦手なドライバーの約半分の時間で済んでいます。


一方で、障害物などがある場合、パーキング・アシスト機能はどのように動作するのか検証したところ、障害物とは認識しないものも多く、ドライバーがしっかりブレーキを踏んで衝突を防ぐ必要があったとのことです。また、駐車場所から離れすぎていたり、駐車スペースに白線が消えかかっている場所だと、正確に駐車できないということもあるようです。


こうした結果から、JAFは機能を過信しすぎず、作動中もしっかり周囲を確認し、取扱説明書の注意事項をしっかり読んで正しく使うことが重要だと、注意を促しています。

筆者が最近購入したクルマは、こうしたアシスト機能がついていますが、パーキング・アシスト機能は使ったことがないものの、クルージング機能は高速道路や渋滞しているときに使っていて重宝しています。

ただ、これはクルマメーカーによって違うと思いますが、無駄にハンドルを切ろうとしたり、ブレーキを掛けるタイミングが遅かったり、障害物がないのにブレーキ踏まれたりと、人間の感覚から少々ズレていると感じています。衝突を避けるための急なハンドルやブレーキはしかたないにしても、クルージング時はもっと余裕のある運転ができるはず。人間だと認識できるのにセンサーやカメラだと認識できないとか、滑らかな運転ができないというのは、こうしたアシスタント技術はまだまだなのかなと思います。もっと人間の運転技術をアシスタント機能に活かす研究をすすめてほしいものです。

出典:JAF「駐車支援機能はどこまで使えるのか?」より

文=飯島範久

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