2023.06.11

新型日産「セレナ e-POWER」はミニバンの代表的な存在に

日産セレナ e-Power

何よりも、その走り、運転しやすさ、それに自動運転に感動した。新型日産セレナ「e-POWER」はミニバンのセグメントの中でとにかく光っている。御殿場近辺で乗ってきたので、試乗レポートをお伝えしよう。

アメリカは「ピックアップトラック」が主流だけど、欧州では「ハッチバック」がメインだね。一方、日本はミニバンが一番多く売られる。それは競争が激しいセグメントではあるけど、その中で、大変な人気を誇る車種として、日産セレナがある。

半年前に6代目のガソリン仕様のセレナがデビューしたが、ついにそのモデルの目玉である「e-POWER」仕様に乗ることができた。4月に発表されてから、なんと5万台弱の受注が入ったと日産が言うので、その人気ぶりが伝わってくる。もちろん、電気の力を謳う「e-POWER」仕様に注目が集まるけど、多くのユーザーが嬉しいのは、8人乗りになったということ。

2列目シートは横スライドして広さを確保でき、3列目はクッションも十分でゆとりの座面幅がある。

2列目シートは前後にスライドして広さを確保でき、3列目はクッションも十分でゆとりの座面幅がある。


先代と比べて、スタイリングはかなり印象的になっている。プラットフォームは先代のものをそのまま採用しているけど、それをさらにチューニングして乗り心地を向上させている。コーナリング性能も、直進性もミニバンにしては素晴らしいレベルに仕上がっている。

デザインも大きく変わって、フロント周りのVモーショングリルが再解釈されると同時に、ヘッドライトが横にラインを刻んだ縦型になっているので、よりすっきりしていると思う。リアビューも、縦型の一体テールライト、ルーフスポイラー、広めのガラスとの組み合わせもシャープな印象を受ける。

またヘッドライトからDピラーまで、一直線のブラックアウトしたキャラクターラインが繋がっていて格好いい。一般道を走っていると最近のミニバンを多く見かけるけど、その中でも新型セレナのフロントを見ると一発でわかる。

インテリアも高級感と機能性がアップ。最近の日産のテイストで、2枚のディスプレーが繋がった一体型の形は上品で使いやすい。しかし、インパネで一番驚いたのが、ギアシフトだ。手で握るシフトの代わりに、ボタンシフトに変わったのが新鮮。最初の数回は少し迷うけど、すぐ慣れる。



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