国立気象局は、ニューヨーク市の大気質に関する警報を発令し、住民に屋外での激しい運動を控えるよう勧告し、呼吸器系の持病を持つ人々に注意を促した。また、環境保護庁は、空気中に漂う山火事の煙の微小粒子状物質(PM2.5)が健康上のリスクとなることを警告し、住民に屋外での滞在時間を短くするよう勧めている。
People wear masks as they walk around Times Square amid smoke from Canada wildfires on June 7, 2023 in New York City. (Getty Images)
ニューヨーク州の環境保全局は、独自の大気質健康勧告を発表し咳、くしゃみ、鼻水、息切れに加え、目、鼻、喉への刺激による短期的な影響を警告した。
エリック・アダムス市長は6日、細心の注意を払って予防措置をとり「可能な限り屋内にとどまる」よう勧告した。
大気汚染トラッカーのIQAirによると、ニューヨークに市は7日に一時的に世界で最も汚染された都市となったが、その後はデトロイトとインドのデリーに抜かれた。
世界保健機関(WHO)のデータによると、2019年にはPM2.5への曝露が原因で、世界で420万人が早死していた。
In the middle of the afternoon, smoke from Canadian forest fires blankets the skyline of New York City, June 7, 2023, as seen from Brooklyn, New York. (Getty Images)
国立気象局によると、カナダのケベック州で発生した森林火災の影響で、ニューヨーク、ロードアイランド、マサチューセッツ、コネチカット、バーモント、ニューハンプシャーなど、北東部の複数の州で大気質に関する警報が発令されている。また、ノースカロライナやサウスカロライナなどの他の州でも警報が発令されている。
カナダの消防当局によると7日朝の時点で、カナダ全土で418件の活発な火災が発生しており、2万6000人が自宅から避難しているという。
(forbes.com 原文)