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2023.06.08 10:30

次期iOS 17はアップルの「独自AI技術」を随所に採用

仕事の現場などで名刺を交換する感覚でNameDropが使えるようになりそうだが、プライベートな電話番号やメールアドレスまでも相手に教えたくない場合もある。NameDropでは、あらかじめ相手によって伝えるべき情報の範囲を設定できるので安心だ。

iPhoneを近づけて情報をワイヤレスで交換する「NameDrop」iPhoneを近づけて情報をワイヤレスで交換する「NameDrop」

iOS 17にはユーザーのメンタルヘルスをケアする機能が大きく2つ加わる。1つがヘルスケアアプリに加わる「心の健康」だ。こちらはwatchOS 10のアップデートをまとめた記事でも紹介した機能と同様で、ユーザーがiPhoneから心のステータスを記録して、蓄積した情報をヘルスケアアプリ上でエクササイズや睡眠などのデータにひも付けながら、心のバランスをセルフチェックできるというものだ。

もう1つは新しい「ジャーナル(日記)」アプリだ。写真やワークアウトの履歴など、デバイス上の機械学習を活用して取得した情報を元にして、ユーザーに日記を付けることをうながす。日々の暮らしを日記に付けながら心身の健康を振り返ることで心のウェルビーイングを追求する、新しい感覚のアプリだ。ジャーナルの情報はユーザーのiCloudアカウントの情報とリクエストするが、デバイス上の処理を活用しつつ、通信もエンド・ツー・エンドで暗号化をかけて、ジャーナルに書き留められた情報のプライバシーを徹底的に保護する。

メンタルヘルスを健康に保つことにも貢献する「ジャーナル」アプリメンタルヘルスを健康に保つことにも貢献する「ジャーナル」アプリ

そして3つ目の注目すべきポイントとして、アップルの紛失防止タグ「AirTag」を、最大5人の家族と共用しながらiPhoneで「探す」ことができるようになる。スーツケースや自家用車の鍵など、AirTagを装着して家族でいっしょに使う可能性のあるアイテムが探しやすくなる。AirTagに限らず「探す」ネットワークに対応するすべてのアクセサリーで共用機能が有効になる。

7月にはiOS 17のパブリックベータが公開される。折を見ながら試せる機能をレポートしたい。

連載:デジタル・トレンド・ハンズオン
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編集=安井克至

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