暮らし

2023.05.27

共働き夫婦の貯蓄目的は老後と教育 気になる毎月の貯蓄額は

GettyImages

将来に備えて、貯蓄や資産運用をしている人が多いと思いますが、共働きで世帯収入の多い夫婦であれば、資産形成にまわしているお金も多く、夫婦どちらかの収入だけで生活している人にから見れば、羨ましいと感じているのではないでしょうか。

そんな共働き世帯を対象に貯金額や貯金方法に関する意識調査をビズヒッツが行っています。

それによりますと、貯金するお金はどこから捻出しているかの問いに対し、「夫婦の給料・ボーナス」との回答が46.5%と半数近くを占め、「夫の給料・ボーナスのみ」(29.8%)、「妻の給料・ボーナスのみ」(17.0%)と、どちらか一方を貯金に回しているという回答と同程度という結果になりました。

夫婦ともに貯金に回す世帯では、同額や収入に応じて負担額を変えているとさまざまで、どちらか一方を貯金に回している世帯では、一方が生活費、他方は貯金と役割分断をしているケースが多いようです。

貯金するパターンとしては、「毎月の給料から」が67.1%とダントツで、給料から天引きされて財形貯蓄しているケースも多く、計画的に貯金していることが伺えます。

1ヶ月あたりの貯金額については、1万円~3万円がもっとも多く(31.5%)、平均は5万9,105円という結果でした。10万円~20万円が6.7%、20万円以上も2.6%おり、このあたりが平均額を押し上げているようです。

貯金の目的はという問いには、「老後のため」がトップで、続いて「教育費・養育費のため」、「予備費として」と続きます。やはり、老後の年金生活に不安を感じている人が多く、子供のいる世帯では、子供の教育費・養育費にかなりの金額がかかることが分かっているので、早いうちから貯金している人がほとんどだと思います。3位の予備費というのは、病気や冠婚葬祭などの突然の出費、家電などの故障に備えてという意見が多く、共働きで収入が多くても備えあれば患いなしの精神で貯金をしているようです。

毎月の貯金額を見てみると、1万円~3万円がもっとも多いというのは、ちょっと少ない気もしますが、平均額は約6万円となると、やはりそれなりの額をしっかり貯金している世帯も多いようです。今回の調査では投資や資産運用に回している人はどの程度いるのかがわかりませんが、共働き世帯の将来を見据えた資産形成については盤石のような気がします。

出典:ビズヒッツ「共働き夫婦の貯金額や貯金方法に関する意識調査」より

文=飯島範久

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事